No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年6月11日 焼肉 しみず


6月11日でちょうど6周年を迎えた"しみず"。
何の告知もなかった為に偶然の訪問で、手ぶらでの訪問となってしまった。
仕方ないんでいつも以上にワガママ言って、お祝いの言葉に代えさせていただきました(笑)
"しみず"の顔と言える5種盛り3連発でコースを作ってもらったのだ。
まず最初の5種盛りはプレーンか甘めのタレで、肩ロース、ミスジ、トウガラシ、ハラミ、タン。
プレーンのものは焼いた後に醤油で。
とにかく素材の良さがビシバシ伝わってくる盛り合わせ。
全く小細工の必要のない、160キロの剛速球には全員黙ってしまい、ただただ余韻に浸るしかない。

塩の5種盛りは厚切りタン、ハラミ、サガリ、テール、シマチョウの盛り合わせ。
分厚過ぎるタンは焼き手で技量が点数として味に映し出されるもの。
我ながら今回も自画自賛レベル!
ハラミとサガリは最高の肉質を更にワンランク引き上げる生姜醤油が個人的にはオススメ。




3皿目の5種盛りは通常のタレの盛り合わせで、トウガラシ、クリ、肩ロース、ウワミスジ、ザブトン。
トウガラシやクリ、ウワミスジといった、一般的には赤身として一括りにされてしまうような部位が、食べ比べればここまで違いがあるという事がよく分かる。
そして赤身自体が持った濃厚な肉の味も特筆もの。
肩ロースやザブトンといった霜降りも、A5やA4といった脂の量ではなく、脂の質が最も大事なのだと分かる素晴らしさ。
特に肩ロースについては、赤身自体の旨みとサシの甘みが舌の上で出会い、得も言われぬ体験をさせてくれる。
かつてはちょっとインパクトが強すぎると感じたタレもだんだんまろやかになってきていたが、今回はそれがほぼ完成に近い状態に感じる出来。
肉の味を殺すことなく、あくまで脇役に徹して主役を持ち上げる。
そんな仕上がりに感心するしかない。

5種盛り3連発で、結局お店より自分が楽しんでしまったわけだが、ここまでの満足度を味わえたのであれば、ワガママを言ったことに何の後悔もない。
ワガママを言える関係を築いてきたことが重要なのだ、きっと。。。
本当に旨かった。
6周年おめでとうございます。