No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月3日 焼肉 しみず

会社の懇親会の幹事を仰せつかり、サラリーマンとして一切のミスをせぬよう細心の注意を払い取り組みました。
まず、場所選び。
今回は20名超ということで、あまり仕切りなどがなく、一体感が感じられるようなお店。
クオリティに関しては、私が幹事任命されたということから、どんな偏屈がいても満足できるような間違いのないお店。
そして価格。
予算がそれほどあるわけでもないので、相当CPの良いお店。
これらを考慮し、選んだのはやはり”しみず”。
厚切りタンは焼き失敗リスクを回避して薄切り3種盛り。
タン先、タン元、タンゲタの順に食感や脂の質感の違いを楽しむ。




ハラミとサガリはいつもよりちょい薄めで、ハラミ筋も付いて3種盛り。
ハラミとサガリの食べ比べで、繋がった部位ながら全く違った噛み応えや肉汁など感じてもらうことができたのではないだろうか。
それ以上に普段食べているハラミやサガリとの違いにも。。




上ミノ青唐辛子やシマチョウといった”しみず”の定番も間違いないレベル。



今回伝えた予算だと余裕があるということでヒレまで登場。
仕事以上の集中力で仕上げたヒレは、口の中で幾重にも重なる旨みと繊細すぎる食感、そして極上の香りに包まれる。






今回の5種盛りは川岸さんの神戸ビーフで、先日の「たじま牛枝肉共励会」で最優秀賞を取った個体。
まずはトウガラシを食べて赤身の味の濃さを感じてもらう。
そしてクリ。
同じように赤身の強い部位だが、甘みや食感、味のベクトルが違う。
私の個人的なルートでは、ここで肩ロースを責める。
サシの入った肩ロースで変化を楽しみ、それでいて肉の味もしっかりと感じる最高の部位だ。
肩ロースの後は赤身のウワミスジに戻って、ふんわりとした独特の食感、鉄分を感じさせる滋味深さを堪能する。
最後は最も霜降りの強いザブトンでインパクトの強いフィニッシュを。






タレのホルモンはギアラで食感を楽しむ。

完璧すぎる。
サラリーマンとして完璧な仕事を終えた達成感を感じずにはいられない。
上司の笑顔を確認して帰路に着いた。