No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年8月18日 ローストホース


羊肉に続いて馬肉も勉強。
“ローストホース”はクラウドファンディングで支援を行った会員とその同伴者のみが入店できるという「行きたくても行けない」お店。
・一定の条件を満たさないと行きたくても行けなかったり、予約が非常に困難
・食べて、飲んで1万円を超えない程度の予算
といった、SNSを介して人気が爆発的に広がっているお店の典型と言えるだろう。
ただ、この”ローストホース”の場合、その味も人気の一因となっている。
馬肉に対する経験値が少ないのでしっかりとした軸を持っていない私だが、今まで食べたことのある馬肉と比べて独特の臭みを全く感じることもなく、部位ごとの違った旨さを体験することができた。
トウモロコシのポタージュ

生肉の盛り合わせ
オビ
口の中で一瞬で溶ける食感だが、肉の味はほとんどしない。

(部位失念)
湯葉梅肉と共に。

(部位失念)
握りとしてのバランスは改良の余地あり。

カイノミ
香りといい肉の味といい衝撃的に旨い。
これで馬肉の概念が一気に変わった。

タテガミ
あっさり。

フタエゴ
オリーブオイルとシソでさっぱりと。

ヒレの天ぷら
マスカットを挟んで揚げてある。
あっさりとしたヒレを補う絶妙な組み合わせ。

馬刺し素麺

枝豆

茄子


玉ねぎ、エリンギ


クラシタ
肩ロースだが、牛と違って非常に判が小さい。
肉質も硬く筋が入っているが、肉の味が濃くて、肉好きには堪らない旨さが溢れ出す。



モモ
硬い。
相当硬い。
肉の味も薄い。



ご飯のお供。

イチボ
肉の味は弱いがジューシー。


カレーライス

かき氷

普段食べている牛肉とついつい比べてしまうが、馬肉もやはり旨い。
中でもこの日食べたカイノミの刺身とクラシタのステーキは素材が抜群。
残念だったのは塊肉の焼き方。
有名なピザ窯職人さんが手掛けた窯での火入れということで非常に楽しみにしていたが、アルミホイルに包んでの火入れで、自分が期待していたような窯のポテンシャルを活かすような火入れとは違い、失敗はないが当たりもないような大人しい仕上がりであった。
とは言え、トータルで見れば、やはり人気が爆発しているのに納得の食後感と言える。