No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年9月14日 よろにく


前回の訪問から1週間経たずにまた”よろにく”に来れる喜び。
9月から年末辺りは焼肉を通して季節の移り変わりを最も感じやすく、予約がとりにくい時期にもかかわらず、かなり前から予約で抑えていた自分を褒めてあげたい。
前回に引き続きこの日も季節感のある食材として松茸が登場したが、まだ国産ではなく外国産のもの。
それでも十分素晴らしいペアリングの数々についつい興奮して声が大きくなってしまう。
例えば松茸ハラミの握り。
焼いた松茸の握りにハラミのタタキが巻かれているが、ハラミの野性味を包み込む松茸の香りが鼻腔を抜け、わずかな藻塩が良いアクセントになる。



私が大好きな出汁ミスジ
薄切りのミスジを炙ってから特製の出汁に浸けて食べるのだが、この特製の出汁が上品でまろやかな旨みを添えてくれるのだ。
しかし今回はそこに松茸が投入される。
ミスジと出汁、そして松茸はそれぞれがケンカすることなく、三位一体のバランスの良さで本格的な日本料理を食べているかのような完成度。





この日の〆にも松茸とお肉が使われ、最高のペアリングに魅了された。
松茸ご飯の焼きお握りにシルクロースが乗せられ、そこに特製の出汁がかけられるのだ。
香ばしく焼かれた松茸ご飯と繊細なシルクロースの食感のマリアージュ
松茸の芳醇な香り、シルクロースの滑らかな甘み、滋味深い出汁の旨み、それら全てが私を幸福へと導いてくれる。







もちろん凄いのは松茸だけではない。
シルクロースを使った究極の肉じゃが、じゃがシルクもとんでもない旨さ。
ちなみにジャガイモではなく里芋なのかな。



いつもはハチノスのお吸い物も、この日はテールのお吸い物。
“よろにく”らしさを感じさせるかつお出汁にホロホロのテールがマッチする。

テートを使ったヒレカツは神懸かった火入れ。
茶色の部分は本当に極薄で、内部はグラデーションのない均一な赤さ。
しかし熱は中心まできっちりと届いているのだ。
至高の火入れは奇跡の食感を生み出した。
これ以上の滑らかさが存在するだろうか!?
いや、これ以上のヒレカツは存在しない。




もちろん焼肉屋さんらしい定番のメニューも相変わらず抜かりがない。
奇を衒ったメニューではなく、こういった定番だけでも都内トップクラスというのが”よろにく”の凄みなのだろう。
炙りヒレ

センマイ刺し

タン元(薄切り)

タン元(厚切り)

シンシン

ツチノコ

カイノミ




シャトーブリアン

ミノ

ザブトン

最後にこの日のデザートにもとにかく驚いた。。。
生ハムミルク


柿コンビーフ