No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年10月2日 もりかわ


日本料理界最高峰の一つ”もりかわ”。
会社から近いこともありお店の前はしょっちゅう通っていたのだが、今回は二度目の訪問。
初めての訪問で私が肉好きと知った店主・森さんからのサプライズは肉料理。
信じられないくらい飛び切りの刺身やこの時期ならではの松茸がふんだんに使われた料理の数々にとにかく感動させてもらったのだが、松茸フライと一緒に盛られた揚げ物を食べて思わず言葉を失った。
それはなんとヒレカツ
素材の味を引き立てる軽めの衣に包まれたヒレはジューシーで香りが豊か。
松茸に全く引けを取らない存在感を放っていた。
サプライズはこれで終わらない。
冷蔵庫から取り出されたヒレ丸々1本の中からシャトーブリアンの7,8mm位に何枚も切り出す。
続いて何本もの松茸をタタタタっとカットし、すき焼き鍋に投入しじっくりと松茸に火をいれる。
松茸に火が入りきる寸前にシャトーブリアンも投入されるが、森さんは時に松茸の上にシャトーブリアンを乗せ余熱を使ったり、こまめに裏返したり、と丁寧に丁寧に火を入れる。
そして最後は松茸をシャトーブリアンで包んで食べるすき焼きの完成。
これを言葉を失うレベル。
しばらく間を空けて出来ることと言えば笑う事だけ。
とにかく香りと旨みがヤバすぎる。
日本料理という枠組みの中にしっかりとフィットした和牛。
森さんによって最高の日本料理に昇華した和牛。
“もりかわ”から日本料理における和牛の存在が変わるかもしれない。