No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年12月8日 Cossott'e SP

この日は残念ながら込山さんがお休みの日。
でもやっぱり名店は違うね。
もちろん込山さんとは違うのだが、それでも十二分に満足してしまうほど旨い。
“ジャンボ”と並んでスタッフの層の厚さが飛び抜けている。
前菜はハラミの梅パッチョ、スペシャルそしてレバから。
梅パッチョはほど良い酸味でさっぱりと。
スペシャルとレバは炙るが、スペシャルの甘みは別格。
ロースがこれだけ旨いのは雌の上物だけ。


酢モツのように、さりげないのに味わい深いメニューには心が揺さぶられる。

スペシャルよりも少し厚めにカットしたロースは焼きしゃぶ。
ポン酢に漬けてもコクがあって上品な肉の味は主張を止めない。



目の前で捌かれる生の黒タン。
タンはサクサの食感で、周りの部分の嫌な食感も不思議と感じられない。



厚切りカットでは部位や味付けの違いによる食べ比べを。
内モモは濃密な肉本来の旨みが強調され、サシの入ったカイノミは柔らかでジューシーなインパクトの強い味わい。


ガリは奥歯を押し返す弾力に濃密な肉汁のジュースが溢れ、ヒレミミは筋っぽさを一切感じさせない。


再び薄切りになってナカニク。
自家製の塩麹で味付けされていて、まろやかで風味豊か。

メインはシャトーブリアン
その厚さからは想像できないほど繊細な肉繊維は唇で噛み切れるほど。
このシャトーブリアンの凄さは柔らかさよりも、肉の旨みそのもの。
肉から何かメッセージが放たれているような錯覚を覚える程しっかりとした味わいだ。


〆のご飯ものとして頼んだのが握り。
ガリ、炙ったヒレ、そしてスペシャルが握りになって登場するという贅沢。