No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年3月3日 焼肉 名門

当代随一のエンターテイナー・中村真敏氏(通称:ヤッキー中村さん)。
焼肉業界はおろか飲食業界を見渡しても、「笑い」という点に関してヤッキーの右に出る者は存在しない。
活字にすることなど出来ない数々の伝説を伝え聞いているが、とにかく圧倒的なキャラクターで、ヤッキーが席についた瞬間から我々に許されるのは笑う事と食べる事のみである。
店内の壁という壁に貼ってある有名人とヤッキーのツーショット写真だが、常連席から一番目立つところに元プロ野球選手の番長を筆頭に、過去に白い粉などのお薬関係で逮捕歴のある有名人の写真がわざとらしく1列に並んでいるのを見て、まずヤッキーのワルノリっぷりに笑わずにはいられない。
お決まりの韓国海苔を食べれば、その下に敷いてあるペーパーには次回の逮○予定者のお名前まで(笑)
ヤッキー凄すぎる。。。
(海苔の下は公開できませんw)

“名門”が凄いのはただ単にヤッキーが面白いだけではない。
仕入れ先との太すぎるパイプがあればこその厳選された素材、しかもその中の一握りの最上部分のみが常連テーブルへ運ばれる。
今回はヤッキーさんとプライベートでも食事に行く超常連さんにコバンザメの様についていき、超常連用のヤッキー劇場に混ぜてもらえたのだ。
センマイ
他のお店ではほとんど見たこともないような分厚いセンマイの根元。
食感は鮮度の良い蛸の様で、ぶちっぶちっと抜群の歯切れ。
臭みの欠片もなく、のっけから旨すぎる。
満足度 5

テール
ヤッキーが真面目に和牛のテールの説明をしてくれる。
口の中でホロホロと崩れる柔らかさと染み出てくる旨さにしびれる。
満足度 4

シマチョウ
見惚れてしまうほど艶やかなピンク色に色付いた皮は、サクサクとした素晴らしい食感で、まろやかなポン酢で甘みもより際立つ。
満足度 5






ミノ
細かく等間隔に、そして深く入れた包丁から生み出される食感の妙。
鮮度と仕事の結晶がここにある。
満足度 4

タン
かつては薄切りのタンが主流であった”名門”だが、最近の絶倫コースでは厚切り主流で提供しているようだ。
ザクザクとした食感で、醤油の香ばしさとの相性良し。
満足度 4





ガリ
ガリ1本をそのまま火入れし、肉繊維の目を見ながらヤッキーが切り分ける。
その後はヤッキーの一八番・ワサビの歌と共に練ワサビが付けられていく。
何年、いや十何年変わることのなく歌い続けるヤッキーの凄さに感動し、サガリがより旨く感じる。
満足度 4






ハラミ
「”虎の穴”より分厚いよ♪」と出されたハラミは確かにゴッツイ。
食べ方も「”虎の穴”と同じ様に食べて!」と見本を見せられたが、お箸に対するハラミの角度が90度違っていた(笑)
このテキトー具合も楽しくて仕方ない。
ちなみに純度の高い肉汁が詰まったハラミは悶絶級の旨さ。
満足度 5



ロース芯
経産牛のロース。
非常にあったりとしていて旨い。
満足度 3

特選カルビ
三角バラを大根おろしと共に。
脂の重さを感じさせない食べ方が秀逸。
満足度 4


スーパーホルモン
メータークラスのコプチャンをヤッキー渾身の焼きで仕上げる。
甘めの味噌ダレとの相性も良し。
満足度 4




モツ鍋
実は今回の目的の一つがこのモツ鍋。
10年以上通い続ける超常連さんでも先日初めて食べたという逸品で、コプチャンではなくシマチョウを使っている。
モツの甘みだけでなく、皮の歯切れや旨みに頬がほころぶ。
満足度 5



ハチノス
ヤッキーが自分で食べるように調理していたハチノスを分けてもらったのだが、絶妙な食感が残されており、味わいも深い。
こんな旨いハチノスを食べたのは"虎の穴"以来。
満足度 5

あかりに凄まじいヤッキー劇場。
最近は劇場型レストランと呼ばれるお店もあるが、10年以上前から存在し、今もトップランナーとして走る続ける劇場型レストランが四谷三丁目にあることを忘れてはならない。