No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年3月10日 旬熟成

日本の牛肉文化と共に歴史を歩んできた熟成。
最近はドライエイジングという名称で流行となっているが、熟成自体は目新しいものではなく、極端な言い方をすれば調理技術の単なる1種という位置づけだろう。
もちろん熟成を研究し、その世界を深めることは重要であり、それがどんな世界を見せてくれるのか、という事には非常に興味があり、今回は私の周りでも評判の良い”旬熟成”にて、その勉強に励む。
お通し

熟成牛極上タルタル
80日熟成しているそうだが、強い熟成香を感じず食べやすい。
ただ、しょっぱ過ぎる味付け以外の肉の味が感じられない。
満足度 3

熟成牛すじの煮込み
コクがあってビーフシチュー的な旨さ。
満足度 4

熟成牛のたたき
おろしポン酢で食べるたたき。
こちらも熟成香がなくて食べやすいが、おろしポン酢が尖りすぎていて、一緒に食べるのは少し苦手。
満足度 2

熟成牛ステーキ(ランプ)
アルミホイルで包んで焼いたようなおとなしい火入れで焼き方は微妙。
これまで食べた物と同じように熟成香も味もほとんどなくパサパサしているだけ。
満足度 2

熟成牛ステーキ(イチボ)
サシが若干入っている分食べやすい。
満足度 3

熟成牛ステーキ(内モモ)
この日食べた中では唯一熟成香が感じられたが、それも嫌なレベルではなく食べやすい。
肉の味も感じられ、この食べたメニューの中では断トツの旨さ。
満足度 4

ドライエイジングの世界ではそこそこ有名なお店だが、個人的な好みとはちょっと方向性が違うようだ。
しかし店内はお客さんが多く入り賑わいを見せているので、これからも牛肉の旨さをどんどん広めて欲しい。