No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年3月30日 よろにく

一般的な肥育期間よりも長めに肥育された雌牛はやはり肉から放たれる旨みや香りが違う。
丁寧に筋や余分な脂を削ぎ落としたカットは芸術的。
甘めのタレは好みもあるだろうが都内随一。
そして何と言っても、食感や流れを細部まで拘ったコースや肉料理の数々は他のお店と一線を画す。
そんな”よろにく”が今回見せてくれた進化は、肉料理のバリエーションではなく、直球の素材そのもの。
個体識別番号1375603339、純但馬血統の田村牛、月齢36ヵ月、雌
個体識別番号1340978899、播州牛、月齢32ヵ月、雌
個体識別番号1420411001、亀井牧場の近江牛、月齢31ヵ月、雌
といった具合に今まで以上に素晴らしい個体が仕入れられていた。
シルクロースと筍の握り
前菜から季節感が詰まった握りで食感の妙。
満足度 4

トモサンカク炙り
純但馬血統の田村牛らしいポテンシャルが詰まったトモサンカクで、噛み締めた回数だけ悶絶してしまうほどの旨み。
満足度 5+

タン元(薄切り)
開きにされたタン元は片面焼き。
そして火が当たってない方を舌に乗せれば、官能的な滑らかさと生の黒タンだからこその濃厚な旨み。
満足度 5

タン元(厚切り)
サックリとした表面とプリッとした内部。
食感だけでなく、香りや味わいのコンストラストまで最高。
満足度 5


ランプ
厚切りのランプは兵庫の井相田さんの播州牛。
香りが素晴らしい上に、味の奥行きが凄い。
満足度 5+


ローストビーフ
ぶつ切りのローストビーフに黄身とたっぷりのトリュフの投入して混ぜる。
それを炙ったパンに乗せ、更に追トリュフ。
想像通り、いや想像を超える旨さに鳥肌が立つ。
全ては、主役の肉の旨さがあってこそ。
満足度 5+






ランプ
炙った平ユッケ。
厚切りには及ばないまでも素晴らしい旨み。
満足度 5

カメノコ
ストレートに肉の味をじっくりと味わう。
満足度 4

ツチノコ
あっさりとした味わいに柔らかな食感。
“よろにく”の定番。
満足度 4

シンシン
噛み応えがありながら、それを乗り越えた後には溢れるような旨みが押し寄せる。
満足度 4


ハツ
ボリューム満点の厚切りだからこその食感。
そして鮮度の良さを感じさせる歯切れの良さ。
満足度 4

ローストビーフ
じっくり低温で火入れされたシャトーブリアンのローストビーフ
牛骨ジュレはお馴染みだが、添えられた野菜に季節感が満載。
満足度 5

シャトーブリアン
近江牛シャトーブリアンは薄切りのタレで。
舌に触れる肉肌は肌理が細かく、しっとりと舌に馴染む。
旨みも申し分ない。
満足度 5


ミノ
貝を超えた貝。
満足度 4

シルクロース
“よろにく”の定番中の定番。
何年食べ続けても色褪せることのない輝きを放っている。
満足度 4

ミノしんじょの筍挟み揚げ
完全に焼肉屋の領域を超えたメニューだが、また完成度が高すぎる。
毎年この時期に食べたいレベル。
ちなみに抹茶塩と桜の塩漬けで。
満足度 5


ヒレカツ
とにかく分厚いヒレカツだが、信じられないほど均一な火入れ。
そして肉の旨さも際立っている。
ヒレカツに関しては、”よろにく”のヒレカツと”よろにく”以外のヒレカツにジャンルを分けてもいいと思えるほど違う。
満足度 5

満足過ぎてこれ以上が想像できない。
ご馳走様でした。