No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年5月31日 TROIS FLECHES トロワフレーシュ



店主・森地さんと料理長・橋山さんの渾身の肉コース。
お店の核であるステーキが旨いだけでなく、そこに辿り着くまでのにくだらけの道のり、そしてそれらが目を見張るようなクオリティであるという事実には驚かされる。


熟成肉の生ハム
個人的に、熟成肉は焼肉の様な薄切りで食べるよりも、ステーキや塊で焼いて食べた方が圧倒的に旨いと思う。
しかし熟成肉の一番旨い食べ方は、この生ハムであることは間違いない。
熟成香や独特な味わいが、水分を飛ばすことでくっきりとしてくれる。
満足度 4


和牛のなめろう
赤城和牛のランプとイチボは細かく叩かれ、滑らかで程よい食感。
特に肉の甘みが引き立つ塩加減が絶妙。
満足度 4


ビフカツ 
シャトーブリアンを惜しげもなく使ったビフカツ。
細かなパン粉を使った衣は軽く、肉の味がダイレクトに舌に伝わる。
満足度 4


サーロインのしゃぶしゃぶ
“トロワフレーシュ”で使っている極上肉の旨みが溶け込んだコンソメには、サーロインのしゃぶしゃぶが浮く。
上品で柔らかなサーロインは、コンソメのエキスを吸い、一層旨みを濃くしている。
満足度 5


イチボ
がっしりとした噛み応えと、それに続く力強い旨み。
脂っぽくてスカスカのイチボとは大違い。
満足度 4





シャトーブリアン
切った瞬間から立ち上る芳醇な香り。
しっとりと舌に触れれば、旨みがゆっくりと確実に伝わってくる。
間違いなく最高峰。
満足度 5






サーロイン
柔らかすぎないのだが肉繊維から繊細さが感じ取れる。
舌を包み込む旨みは立体的で余韻も長い。
肉繊維の間に溶け込んだサシは、赤身の旨さを下から押し上げる。
満足度 5++







カイノミの味噌漬け
手鞠寿司になったなっているが、ご飯との相性は抜群。
これだけで1食になりそうな存在感がある。
満足度 5

圧倒的な力強さに圧倒的な存在感。
とにかくサーロインのずば抜けたインパクトは忘れられない。
食べたくて食べたくて探していたモノに出会えた。