No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年6月22日 焼肉 しみず

極限まで突き詰めると何処に辿り着くのか。
サーロインやシャトーブリアンはもちろん旨い部位だが、それでも実際はピンからキリまで色々ある。
同じブランド牛と言っても、飼料も血統も月齢も水も生産者も全く違う。
拘り抜いた匠が肥育する牛ですら、いつも以上に凄い仕上がりの個体もいれば、いつもに比べると少し劣ってしまう個体もいる。
今回みたいなとんでもない個体を食べてしまうと、ハードルが上がりすぎて自分の首を絞めてしまうような。。。
どの部位を食べても凄かったのだが、ロース芯、巻きロース、エンピツ、ザブトンといった肩ロースのパーツはどれも振り切った旨さ。
本当にとんでもない個体に出くわしてしまった。
川岸さんの今年2頭目の超長期肥育の純但馬
個体識別番号1375139661、月齢36か月、雌
神戸ビーフ、照忠土井-福芳土井-第2安鶴土井
ちなみにこの個体のタンとハラミは先日“三芳”で食べ、あまりに最高過ぎて震えが止まらなくなったほど。
また、肩は“しみず”に来たが、リブロースやサーロイン、ヒレは全部“三芳”が仕入れたようだ。
三芳”で本物を知りたった方が羨ましい。

焼く前にまず食べたかったのがタン刺しとハラミ刺し。
特にタンは違う個体のタンを食べ比べることができる。
タンの滋味深い甘み、ハラミのプリプリとした食感と力強い甘みがここまで強く感じるのは凄い。



隣のテーブルのタンはまた違う個体の食べ比べ。
これが全部黒タンだというのだから、いったいどんな仕入力なのだろうか!


焼きで食べれば、刺身とは全然違う印象を受ける。
甘みよりも香りと味そのものが太く濃くなるようだ。
もちろんタン、サガリ、ハラミは厚切りでお願いした。




豪華すぎる前座を終え、いよいよ登場した川岸さんの神戸ビーフ
まずはトウガラシ、ミスジ、ウワミスジをプレーンで食べ、味の濃さと脂の質の凄さを実感する。




そして、タレで焼肉としての完成度を楽しむ。
どの部位もタレに一切負けることのない自己主張をしてくれ、肉に歯が吸い込まれ、そこから流れ出したピュアなエキスに身をよじる。






塊でも食べたいという欲求に負け、エンピツをオーダー。
痺れる旨さとはまさにこのこと。



〆はホルモン系とホルモンチゲ。