No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年12月28日 焼肉 しみず


年末が押し迫ったこの日は“傳々”で忘年会。
にもかかわらず、押しの強い肉好きに見事に押し切られて0次会。
焼肉のフルコースが待っているにもかかわらず、その前に焼肉。
最初は不本意だったのだが、あまりに肉が旨いせいで、最後はその肉好きに感謝してしまったほど。
タンは3個体の芯の中から食べたい個体を選ぶ。
もちろん厚さもお好みなので、いまだかつてない厚さでお願いする。
あまりに厚みがありすぎて、排煙フードにぶつかり網の中央に置けない。
中心まで熱の届いた極上のタンは噛めば噛むほど甘みと旨みが絡み合う。








ハラミも塊で。
ハラミの内部で肉汁が暴れまわっているかのように、塊はパンパンになっていく。
その味は濃縮したエキスのように味わいが濃い。




タンとハラミという、お金を出せば良い物が買えるというわけではない部位は、本当に業者との信頼関係が仕入れ力につながる。
ひたむきで真っ直ぐな想いが、”しみず”に東京随一のタンとハラミの仕入れを可能にしているのかもしれない。