No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年2月8日 ニュー万長

一見さんお断りの幻の焼肉屋
最近流行のお客にプレミア感を持たせるための一見さんお断りではない。
あまりに混み過ぎてしまった結果の一見さんお断りでもない。
お店を切り盛りするお父さんとお母さんにとって、知らないお客の相手がメンドクサイだけなだ。(たぶんw)
だからこそ、本当に予約が難しい。
ゲリラ戦法で直接お店に行って、誰もお客がいなくても断られる。
どうしても行きたいのであれば、常連さんを探すしかない。
これが唯一の攻略法だと思う。
お店はギアラネギで有名な”江畑”から徒歩2分程度の場所にある。
藍色の暖簾に白字で染め抜かれた「ニュー万長」の文字。
入り口からして、既にレジェンドのオーラが漂っている。
店内には奥長に広く、ゆったりとした造り。
お父さんはカウンターの椅子に座り、お母さんはカウンターの中で出迎えてくれた。
主導権はお母さんにあるように見え、オーダーもお母さんの仕切りで始まる。
ナムルにキムチ、ニラ醤油、そしておでん。
前菜として出してくれるメニュー、これは全部旨い。
家庭料理の様な優しさが溢れ、身体にスーと染み渡っていく。


お母さんに「肉食べる?」と聞かれる。
???
食べない人いるんですか?笑
「もちろん食べます!」と即答。
昔懐かしい銀皿にたっぷりと盛られてきたのは塩の三角バラ。。。
昔は正肉も何種類か取り扱っていたようだが、今は三角バラのみとのこと。
久しぶりに挑む三角バラは手強い。


「タレはどうする?」と聞かれた時には「少な目でお願いします」という弱気な返事までしてしまった。
こちらは三角バラにホルモン数種類。
肉の旨さだけでなくタレの旨さも秀逸。

名物海苔巻きを頂き、食感の素晴らしかったミノをお代わり。


地元のお客さんに愛されている理由がよく分かる。
肉質至上主義とは違う、見えにくいところに手間を惜しまない真っ当な焼肉。
いつまでもお父さんとお母さんに頑張ってもらいたい。