No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年5月22日 よろにく

予約をしてから当日まで、これほどまでにテンションが上がり、待ち遠しくて仕方のない焼肉屋は他にない。
圧倒的に旨い牛肉、類まれなセンスによって生み出される創作性、これらが絡み合うことで化学反応が起こっているのが”よろにく”だ。
肉素麺
岡崎さんが肥育した月齢46ヶ月の純但馬血統の近江牛のシンシン。
それを炙って炙ってから肉素麺に仕上げてある。
周りを飾るのはボタン海老のすり身とトロロ、そしてキャビア

イチジクのシルクロース巻き
薄切りのサーロインであるシルクロースとイチジク、それぞれの甘みがケンカすることなく、絶妙なマリアージュを見せてくれる。
問答無用で引き込まれる旨さがある。

タン元
鮮度と脂質の良さが分かる美しさのタン元は兵庫から送られてくる純但馬血統のもの。
しかも薄切りと厚切りの2種類。
一般的な黒タンよりも判は小さいが、味の濃さは凌いでいる。


ハラミ
こちらも兵庫からの純但馬血統のハラミ。
タン以上に標準より小さく感じるが、味の濃度はやはり秀逸。

ガリ
ハラミと同じ個体のサガリは分厚いカットで、口の中で肉々しさが爆発する。

シンシン
こちらも岡崎さんの純但馬血統の近江牛
軽く炙った肉素麺を更に上回る味の濃さで、火入れによる味の伸びが素晴らしい。

トウガラシ
シンシンと同じ個体で、よりしっかりとした噛み応えがある。

シンシン
厚切りタレだと、タレの強さに隠れがちになる。

トウガラシ
トウガラシもシンシンと同じ印象。

ツチノコ
繊細でありながら程よく食べ応えのある肉繊維。
サシではない、肉の甘みがじんわりと届く。

ミスジ
岡崎さんの近江牛ミスジ
薄切りだと、どうしても弱く感じてしまう。

シャトーブリアン
定番。


ミノ
サクサクとした独特の食感。

サーロイン
定番。

サーロイン
懐かしさのあるブロックカットのサーロイン。
香味野菜とポン酢がさっぱりとサーロインを変化させる。


ヒレカツサンド
素材のクオリティはもちろん、中心までの火入れから、軽い衣、何よりソースやパンとのバランスの凄さ。
全てがパーフェクトで最高に旨い。





ヒレ天うどん
遊び心がありつつ、これほどまでにクオリティが高いとは。
贅沢すぎるヒレ天は、繊細さもありながら旨みが強い。
何より牛肉の天ぷらにありがちなチグハグさがない。
うどんも旨いし、文句の付け所がない。


VANNEさんに圧倒されっぱなしの4時間。
あまりに満足しすぎて言葉も出ない。
こういった空間が存在するという事実に感謝しなくてはならない。