No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年10月13日 焼肉 しみず


気が付くといつも不動前にいるような気がする。
訪問頻度が上がってしまうのも無理はない。
ここまで圧倒的な肉質で、しかも信じられないような手頃な値段で食べれてしまうのだから。
もちろんタンとハラミも食べる。
当然だろう。
東京最強と言っても過言ではない肉質と価格なのだから。
圧倒的に厚くカットしてもらったタンに前歯を立てると、スーと歯がタンの中に滑り込んでいく。
奥歯で咀嚼すれば、サクッサクッと心地良いリズムに乗って甘みを秘めた肉汁が舌を包み込む。



断面に見事なサシが散りばめられた厚切りのハラミは、その断面をしっかりと焼くことが大事。
香ばしく焼き上がったハラミは3口で食べる。
1口目はそのままの塩。
2口目は摩り下ろしたニンニクを軽く乗せて。
3口目は生姜醤油で。
これで身震いする旨さを体感することが出来る。


言うまでもなくサガリもすさまじい。

いよいよメイン。
この日は川岸さんが肥育した神戸ビーフのロースをとことん堪能する。
まずロースを更に細かく、ロース芯、巻き、エンピツに分けてタレの焼肉スタイルで。
同じロースとは思えないほど、それぞれの食感や味わいのベクトルも違う。
そして、どれも恐ろしく旨い。


焼肉を食べたら次はすき焼き。
甘みのある割下に、すき焼き鍋に熱伝導。
日本人のDNAに響き、心揺さぶる旨さ。




ウニは乗せない、キャビアも乗せない、トリュフも削らない。
ただ、店主はひたすら肉を追求している。
飾りに惑わされないお客さんがだんだんと増えているのは嬉しい限りだ。