No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年8月28日 仙珠

くにもとプロデュースのお店と聞いては行かずにはいられないだろう。
予約の際に電話で聞いてみると、全体的にくにもとのやり方にならっているとのこと。
更に肉質に関しても、くにもとに遜色ないとのこと。
これはかなり期待が持てる。
レバ刺しは臭みもなく、かなり甘みが強い。
かなり旨いレバ刺しだ。

盛合わせは、とにかく今日一番美味しいものを盛り合わせてもらった。
塩系
 タン元(黒毛和牛)
 シャトーブリアン(伊賀牛)
 サーロイン(讃岐牛)
タレ系
 とも三角(田村牛)
 ハラミ(黒毛和牛)
 巻き(松阪牛

タン元はちょっとカットのレベルが低い。
肉質自体も硬めに感じるし、なにより筋が気になる。
タン自体は旨みがあるので、もう少しカットをどうにかして欲しいものだ。
そうでなければ生産者、なにより牛に申し訳ない。

シャトーブリアンは思わず唸ってしまった。
繊維が細くて、何とも柔らかな繊維で、お肉の旨みがしっかりとしている。
これは本家くにもとに遜色なし!

シャトーブリアンに続くサーロインがこれまた旨い。
脂のしつこさもなく、さっぱりとしているのだが、旨みは素晴らしく強い。

鳥取の田村牛というと、うかい亭の仕入れと同じだろうか!?
とにかく期待を膨らませて焼き上げたとも三角はちょっと拍子抜け。
見た目とは違った硬さと、旨みをそれほど感じない。
ちょっと残念。

ハラミとして出てきたのはサガリであろうか。
サシは少なめだが、程よい噛み応えの肉繊維で旨みもなかなか。

オーラがばしばし出てるのは巻き。
これが旨くないはずがない!というたたずまい。
う〜とにかく甘い。
脂の甘さと蕩け具合は最高峰のもの。
素晴らしい!

盛合わせに大満足した為、ここから追加。
リブ芯はかなりの大判で薄切り。
サシはしっかり入っているが、それほど細かいものではない。
しかしその旨さは本物。
しっかり熟成された風味があって、お肉の旨みが非常に強い。
間違いなく今回No1のMeatだ。
これを盛合わせに入れてくれなきゃ!


シンシンもしっかりと熟成された赤身の旨さを満喫できる。
これは本当に旨い。
こういった味わいは、くにもととよろにく以外では初めて。

ホルモン盛合わせはちょっとくにもとに及ばない。
ミノはザクザクした食感が良かったが、シマチョウは普通。
センマイは味がせずに鮮度も感じられない。
ハチノスは硬すぎるので、もう少し下茹でした方がいいだろう。

カットか改善の余地があるが、タレも旨いし、肉質も上質。
決して安い値段ではないが、くにもとに比べれば安いかもしれない。
また、店主の趙さんとの肉談義からは焼肉への思い入れも感じられる。
ちなみに、仙珠の冷麺はくにもとゆずりで旨いね。