No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年9月17日 和田

おじちゃんとおばちゃんで営んでいる下町の昔ながらの焼肉屋さん。
この和田のこだわりはかなりのものだ。
まずお肉は冷凍ではなく生。
そして切り置きは一切しない。
そのおかげで、ハラミ等は在庫があっても、使いきれない時間帯だと新しいハラミを真空パックから出してくれない。
そう、食べたいメニューを好きなだけ食べるには開店直後の訪問が重要なのだ。
ちなみに(今回の訪問は木曜であったが)刺身系は仕入れの関係で火曜と金曜が狙い目。
レバ刺しは臭みはないが、甘みも若干足りない気がしつつも鮮度のよさを感じさせる歯応え。

上タンはある程度の厚みがあり、しっかりと塩ダレで揉まれたタイプ。
旨みが塩ダレに負けてしまっているが、サクサクとした食感とジューシーさはかなりのもの。

ハラミは生というのが良く分かる柔らかな食感。
私はレアよりもハラミはしっかりと火を通した方が好きなのだが、このハラミはレアでもかなり旨い。
とうか、火をあまり通さない方が旨いかも。
骨太な肉繊維のハラミも旨いが、この繊細な肉繊維にふんだんに旨みを閉じこめたハラミは必食だろう。
今回のハラミはタレのみ注文可能で、塩はもっとサシの入ったハラミが入荷した時だけとのこと。
う〜む今回は残念だが、再訪が待ち遠しいではないか。

カルビは常陸牛と使用とのことであったが、タレでお肉自体の味が消されているので、特筆すべきことはないかな。

上カルビは細かなサシがびっしりと入っている。
タレの味とサシの甘さがほど良いが、若干しつこいのは否めない。

モモを使用しているというロースは、しっかりした旨みが味わえる。
これで1皿1,000円しないのは驚異的なCPだろう。

こだわりは正肉だけでなくホルモンにも現れている。
ホルモンかギアラのどちらか一方しか仕入れないらしく、今回はギアラ。
仕入れを絞って、毎回使いきり、品質を保っている姿勢に好感が持てる。
ただ、肝心の味の方はまあ普通といったところか。

ミノはザクザクとした食感が素晴らしく、細かく入った隠し包丁のおかげで食べやすい。
このミノも塩で食べたい場合は、仕入れ日に訪問するしかない。

最後にサーロインで〆たかったが、しばらく出てない商品との事で、オススメはできないので次回予約時に言って欲しい、とのこと。
お客さんに自信を持って美味しいものを提供したい、という思いがよく分かる。
こういったお店こそ応援したくなるものだ。