No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年9月12日 はれるや

小島商店見学で気持ちが一気に高ぶったまま向かったのは、小島商店が運営する"はれるや"。
"はれるや"はフレンチレストランなのだが、あの古代牛はメインで登場するのだ。
前菜、スープの後に登場したのは、黒毛和牛の仔牛のロースと古代牛のサーロイン。


仔牛については実はあまり経験値が高くない。
ただ、通常の仔牛は黒毛和牛ではなく、ホルスタインの仔牛が使用されるようで、黒毛和牛の仔牛というのは通常存在しないらしい。
これも小島商店の運営するお店ならではだろう。
サシは全く入っていないので、甘みは感じないが、柔らかな赤身には淡白な旨さがある。

そして古代牛。
このサーロインは衝撃的であった。
今まで食べたサーロインとは全く別物。
何と言うか、肉繊維がサーロインとは思えないほど繊細で、肉汁の旨さがかつて経験がないほどあっさりしている。
あまりの旨さと驚きに無言で食べてしまった。
サーロインと言えば、ガツンとくるこってりした旨みだと思っていたが、この繊細なサーロインの旨さはなんなんだ。
これが古代牛の旨さなのだろうか。
牛特有の個体差によるものなのだろうか。
それとも今までの話を聞いたことによる精神的な感動が大きいのだろうか。
とにかく衝撃的な旨さだったことは間違いない。

この答えを知るためには、再訪が必要だ。
今度はサーロインと一緒にヒレも・・・。