No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年1月21日 銀座焼肉 うっしっし

『失敗を恐れずに挑戦することは非常に大事なことである。』
可愛い子供に父親のそんな後姿を見せたいものだ。
意を決して最近避けがちな新規開拓に挑む。
“うっしっし”は、”傳々”の分家と豊洲店の元店長が独立したお店だそうだ。
城野店長に予算を伝えて盛合せをお願いする。
ちなみに、この日は城野店長がつきっきりで全てのお肉を焼いてくれた。
極タン(厚切り)は、周りをしっかり掃除してあり、厚みもしっかりしている見事なタン元。
じっくりと焼き上げられたタン元は、前歯に心地よいサクッとした食感で、断面から肉汁が溢れるほど。
う〜ん旨い。
焼加減も素晴らしい。

極上ハラミは驚くほど旨い。
肉繊維にはほど良い弾力があり、しかもお肉の味がすごく濃い。
大量の肉汁を飲みこむのがもったいない、と感じてしまうほどの旨さだ。

上カルビは脂のしつこさがちょっと気になる。
傳々と比べると掃除が甘いので筋も口に中に残ってしまう。

クラシタはモミダレが強すぎてお肉の味を感じにくくさせてはいるが、それでも十分旨い。

上ミノはサクサクとした食感が良く旨い。
モミダレも非常に旨いが、梅肉と一緒に食べても旨い。

ホルモンは見た目も焼き方も傳々とほぼ一緒。
こちらも旨いが、傳々の食感には一歩及ばないかな。

盛合せ最後はイチボ。
赤身の旨さとジューシーな肉汁のマッチングが素晴らしく、思わず唸ってしまうほどの旨さ。
薄切りで丸める食べ方もかなり好み。

盛合せの旨さで気分が盛り上がったので、ここから追加が始まる。
ミスジを食べて驚いた。
ジャンボやよろにく以外で食べたミスジの中では過去最高の旨さ。
ミスジの塩味は正直好みでなかったのだが、今回で概念が覆された。

クリはかなりの大判。
柔らかさはあるのだが、お肉の味自体はちょっと感じにくい。

ザブトンは、ここまで食べていても更に食欲を湧かせるほどの姿で、甘みが非常に強く、文句なしの旨さ。

その日用意されていた正肉はほとんど全ての種類を食べてしまったが、もう少し食べたかった為、最後はサガリを注文。
残念ながらこれは脂のしつこさが強くて、かなりガッカリしてしまった。

〆に食べた牛麺は、ジャンクではあるが、満腹でもスルスル食べれてしまい個人的には好物な部類。
全体的に傳々から独立しただけあって、カットや味付けが似ているものが多いが、肉質や種類に関しては一歩及んでいないようだ。
ただ、傳々には及ばないものの都内では指折りの名店であることは間違いないだろう。
今後は傳々との違いをもっと明確に打ち出して、更なる向上に期待したい。
焼肉好きにとって、応援したくなるお店が増えた事が非常に嬉しいではないか。