No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年6月23日 呑食処 紀尾井 牛超

数あるブランド牛肉の中で、『お金を払って食べたい』とはなかなか思えない牛肉がある。
大田原牛
全国の等級の良い牛肉を集めて名前で変えて売り出してるだけで、『消費税程度の原価率ではないのか!?』と勝手に想像してしまい、財布の紐が固くなってしまうのだ。
昼飯に鮨を食べてお店を出て目に入ったのが"牛超"の文字。
いつの間にかこんなところにお店があったとは・・・。
食べもしないのに大田原牛を語るのはあまりに(牛に)失礼なので、翌日の昼に訪問してみることに。
大田原牛100%生ハンバーグを注文しようとしたが、牛脂などで色々と調整可能なハンバーグでは大田原牛の真価は分からないので、今回は大田原牛ラウンドステーキ丼を注文してみた。
目の前の鉄板でラウンドステーキを焼いてくれるのだが、焼く前のラウンドステーキはモモヌケがかなり悪い。
これが大田原牛!?
モモヌケが悪くても旨ければ良い、と気を取り直したが、ヘラでお肉をギュウギュウ押し付けながら焼いている店員さんの姿に力が抜けた。
完成した丼の味わいは想像通り。
食感の悪さはともかく、お肉の旨みがほとんど感じられない。
はぁ〜。。。
牛肉のこんな扱われ方を目にすると、なんだか悲しくなる。