No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年8月31日 ゆうじ

ここ何年か道を歩くのが苦痛に感じる街、渋谷。
しかしその渋谷の街も"ゆうじ"に向かっていることを考えると足取りが軽くなる。
今回も勿論お任せ。
刺身系はレバ、ハツ、センマイ、チレ、ハラミ、ツラミの見事なラインナップ。

レバは甘みがしっかりしていて、プルプルとした食感。

ハツは鮮度の良さが伝わる食感だが、醤油ではなくいつものハツタレで食べた方が旨い。

センマイも醤油ではイマイチなので、ツラミのポン酢で食べると全く付け入る隙のない旨さ。

久しぶりのチレは不思議な食感。
個人的には嫌いじゃない。

ハラミはねっとりとした食感が印象的で、臭みも皆無でしっかりとした旨みが感じられる。
これは毎回食べたいなぁ。

ツラミはポン酢との相性も良く旨いが、筋っぽさを感じさせない。
薄切りながらも味わいがある。

塩ホルモンは豚タン、牛タン、フワ、脂付ハツ、シキン、スイゾウ、ハツモト、ガツシン、ヤン、ミノサンド、ギアラ、シマチョウといった具合で、いつもとほぼ同じ内容。
塩の盛合せといいつつも、部位によって細かく味付けが変えてあり、ホルモンを旨さを活かす技が発揮されている。
その中でも、やはりスイゾウ、ガツシン、シマチョウの旨さは抜きん出ている。

さっぱりとしたサラダで口直しした後は正肉。
サーロイン、イチボ、ザブトン、シンタマ、トモサンカク、ミスジのタレの盛合せで、こちらもお任せの定番と言える。
全体的に脂のしつこさが強く感じるのは、去勢を中心に揃えているということであろうか。
ホルモン屋さんの中ではレベルの高い正肉を揃えてはいるが、やはり焼肉屋さんの正肉と比べると差があるのは否めないだろう。
しかし今回は、何度も噛み締めたくなる旨さ感じさせてくれた部位もある。
それは私の大好きな部位、トモサンカクだった。

ちょっと足り感じで追加したのがハラミ。
ガリ部分であったが、肉らしい味がしっかりしていて旨い。
ただ刺身で食べたハラミを焼いてみたかった(涙)

やはり他とは違う。
新鮮なホルモンを提供してくれるホルモン屋さんが増えたが、それぞれのホルモンの部位ごとの味わい方をここまで研究してお店は他に見当たらない。