No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年9月1日 赤坂 みすじ

"よろにく2号店"として、最近焼肉好きの間で注目を集めているのが"みすじ"である。
焼肉の日(8月29日)オープンと言われていたが、現在のところ、なかなか一般オープンはしていないようである。
今回はVANNEさんにお願いして、一足早く"みすじ"を体験させてもらった。
レバ刺し
薄切りタイプで、臭みはないが、甘みもちょっと感じにくい。
食感が良いだけに、甘みが加われば満点。

牛刺し
見事な巻きの刺身である。
舌の上で蕩け、牛刺しにありがちな舌に残るしつこさがない。
何枚でも食べれそう。

センマイ刺し
見るからに鮮度が良さそうなセンマイであったが、見た目以上にシャキシャキとした食感が非常に心地良い。
味付けもさすがで、オーダー必須のアイテム。
黒皮を剥いた白センマイとの食べ比べ等できたら面白い。

ユッケ
"よろにく"ゆずりのぶつ切りのユッケ。
というか、今回だけか分からないが、若干"みすじ"の方が粗いカットかもしれない。
しかし、これが非常に旨い。
旨みのしっかりした上質なお肉を甘みの強めなタレで食べる贅沢。

シャトーブリアン
3番位のシャトーブリアンだが、厚みがあって迫力がある。
"よろにく"で食べる雌の5番の口当たりとはさすがに違うが、それでも肉繊維の繊細さが抜群で、赤身の旨さはしっかりしている。
これだけ旨いMeatでありながら、値段を聞いて驚愕した。
有り得ない程の安さなのだ。
お代わりする人続出かも。

ハツ
"よろにく"とほぼ同じで、安定した旨さ。

タン
贅沢なカットで見てるだけでそそられる。
"よろにく"と比べてしまうと見劣りするが、他のお店で食べるタンと比べると数段上のレベル。
タン好きな方には、ぜひここで本物のタンを食べてみて欲しい。


ミノ
薄切りのミノだが、ミノの食感を活かす最高のカットかも。
抜かりなし。

並じゃない赤身
不思議なネーミングだが、食べてみれば食感で正体に気づくはず。
この赤身は間違いなくヒレ
確かに並じゃない。

並ロース
これが並!?
見事な肩芯が登場。
旨みはまずまずだが、食感が特に素晴らしい。
考えられないCPに度肝を抜かれた。

ミスジ
赤身の強いミスジは塩ダレが良くあっている。
焼き加減が難しいが、絶妙に焼き上がった時の旨さはかなりのもの。

特選ハラミ
"よろにく"のハラミよりもジューシー感が強い。
肉繊維を断ち切る食感を楽しむと言うより、とめどなく溢れる肉汁に溺れよう。

シビレ
ぷるぷるとした食感と濃厚な甘みが押し寄せる。
臭みも皆無で、目の覚める旨さ。

湯引きシビレ
湯引きで下処理がしてあるシビレ。
湯引きしてあるので、クセがなく食べやすい。
が、個人的には生の方が食感が好きかな。

特上赤身
こちらは見事な薄切りタレのシャトーブリアン
"よろにく"でいうところのツチノコに近い。
とにかく食感の良さは突出していて、タレとの相性も言うこと無し。

ミスジ
これぞジャンボ系の真髄。
肉質、カット、味付けの3拍子が揃っている。

特上ロース
細かなサシが満遍なく入った肩芯。
サシの融点が低いだけでなく、赤身部分の柔らかさも半端じゃない。
旨みも抜群で、間違いなく満点。

シルクロース
"よろにく"でお馴染みの薄切りタレのサーロイン。
一口ご飯を巻いて食べれば、至福の世界へ。
満遍なく焼くのではなく、レアな部分とミディアムの部分を織り交ぜて焼き上げると、さらにワンランク上の旨さに。

肩芯
エアーズロックを彷彿させる厚切り。
見た目のサシからは想像できないさっぱりとした感じで、ポン酢で食べても旨みが負けてない。

コプチャン
皮の歯切れが若干悪いが、脂とタレの甘みはベストマッチ。

"よろにく"の良さを残しつつ、焼肉の新たな可能性を求めてスタートした"みすじ"。
旨さで考えれば赤坂で並ぶお店は見当たらない。
値段で考えても見当たらない。
赤坂の焼肉勢力図が一瞬で塗り替えられてしまった。