No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年1月20日 よろにく

最高の焼肉を生み出す条件。
しっかりと肥育され旨みの乗った雌の黒毛和牛、適度な熟成、肉質やロースターを考慮したカットと味付け、お肉をプレゼンするスタッフ、、、、
これらを完璧に揃えているのが"よろにく"であり、だからこそ、常に他の追随を許さないレベルを維持しているのだろう。
イチボの炙り
生が禁止になってから炙り系が多くなったが、やはり薄切りの炙りは少し難しいのかな。
旨いのだが、食感や旨みが中途半端な感じがする。
満足度 3

センマイ刺し
シャキシャキの食感が相変わらず心地良い。
前菜としてのセンマイ刺しは、不動の地位を確立してる。
満足度 4

ローストビーフの前菜(?)
うど、西京漬けにしたチシャトウ、芽ねぎ、しそのめとローストビーフが和えてある。
色々な野菜の食感とぶつ切りにされたローストビーフの食感のコンストラスト、ローストビーフ自体の旨さに言葉を失う。
満足度 5

ランプ
噛み締めると繊維質が解けるような食感で、コクのある旨さ。
肉質の良さがダイレクトに伝わる最上級のランプ。
これは黒毛和牛の5番の雌牛でしか味わえないのではないだろうか。
満足度 5

イチボ
ランプよりもジューシーで、赤身の旨みは同等。
巷でよく言われる『いい肉は塩』という言葉は、このイチボを食べれば分かる。
満足度 5

ハツ
定番だが、厚切り故感じることのできるサクサクの食感で、臭みがないのが素晴らしいね。
満足度 3

タン元
ここ最近極上のタンに出会う確立が落ちてきていると思うが、口蹄疫セシウムの影響であろうか。
しかし、このタン元を一口でも食べれば、そんな思いを一蹴されてしまう。
噛むほどに溢れる肉汁、風味をまとった濃厚な旨み。
"よろにく"の仕入れ力を見せ付けられた。
満足度 5+

ハラミ
塊のハラミはじっくりと火を入れ、肉汁に圧力をかけながら焼き上げる。
荒々しさをかんじさせる肉繊維で、ハラミ好きは黙っていられないだろう。
満足度 4



トウガラシ
箸休め的な存在かな!?
しかし侮るなかれ。
肉本来の旨みは健在なり。
満足度 4

シャトーブリアン
厚切りのシャトーブリアンをタレで!
これは私にとっても処女焼きだが、想像以上に気を使って火を入れる。
タレの香ばしさはウェルカムだが、少しでもタレに焦げを与えてしまっては、繊細なシャトーブリアンが台無しになってしまう。
愛情をかければかけるほど、お肉の焼きあがりに反映されるのが嬉しい。
我ながらうっとりするレベル。
そして、タレの甘みと厚切りだからこそのふんわりとしたシャトーブリアンの肉汁はベストマッチ。
満足度 5+


ランプ巻き
基本的に人にお肉を焼かれるのが嫌がる私だが、野菜は自分で焼かずに人にお願いする。
だって、焼き加減が分からないし(分かろうと思ったこともない)、面倒くさいじゃん。
そんな私が最近研究に研究を重ねているのが、葱の火入れ。
野菜の中でも葱だけは、お肉を引き上げてくれる稀有な存在だと思っているのだ。
今回はぶっとい千住葱を焦げるほど火を入れ、外側1枚めくって、ランプで巻いて食べる。
ランプの旨さは言わずもがな、葱スープの甘みが実にしっくりとはまる。
満足度 4




ミノ
こちらは定番。
貝類のような食感。
満足度 3

ミスジ
これほどメジャーな部位なのに、ここまでお店によって完成度が違うのは何故なのだろう。
ふんわりとした食感の中に風味が感じられる。
満足度 4

シルクロース
久しぶりに一口ご飯を包んでパクリ。
後半はきつく感じやすいサーロインだが、さっぱりと食べられるのは素晴らしい肉質のおかげ。
肉質の良さが際立っている。
満足度 5

ザブトン
ザブトンに一番あった厚さのカットと味付け。
何枚でも食べれるよ。
満足度 4

ウワミスジのビフカツ
ヒレ、サーロイン、ハラミのビフカツは何度か食べたことがあるが、ウワミスジのビフカツは初めて!
ウワミスジもかなり旨いのだが、衣も抜群に旨い。
ウワミスジっぽさは感じにくいが、ビフカツとしての完成度は高い。
満足度 4

ホルモン鍋
〆の一皿としてコプチャンが出てきた時の意気消沈ぶりは相当だったはず!?
だが、焼いたコプチャンを他のホルモンが入ったお鍋に投入した瞬間に、テンションは最高潮に高まった。
ニンニクが効いたスープと香ばしさの残ったコプチャンも旨いし、タン先等の宝探しをしながら食べるホルモン鍋は心も身体も温まる。
満足度 4




お店から駅までの道中、その日食べたお肉の話が止まらない。
あまりにすごくて、あまりに旨い。
そんな素晴らしい体験をさせてもらった。