No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年5月31日 よろにく


肉質、カット、そして味付けに到るまで、研鑽に研鑽を重ねている"よろにく"。
『第1回焼肉のための熟成肉勉強会』でも協力していただいたのだが、いよいよ熟成についても独自研究を始めるのかもしれない。
今回は実験的に熟成させたサーロインと通常のウェットのサーロインを食べ比べたり、新しいタレの食べ比べに参加させてもらった。

まず熟成肉の食べ比べだが、"よろにく"独自の熟成肉は、熟成香はあまり感じられず、赤身の変化というよりは脂のまろやかさを感じる。
薄切りでも、このまろやかさは感じられるのだが、厚切りではこれが顕著に現れてくる。
逆に、通常のウェットのサーロインは、それ単独ではあまり気づかなかったが、熟成を加えたサーロインに比べて、サーロインらしいジュワッとした食感が強い。
熟成方法や期間によって、味わいが変化するのも、熟成の楽しみの一つだろう。

新しいタレの食べ比べも興味深く、よく焼きで香ばしさを出すと表情を変えてくれる。
すでに焼肉界で不動の地位を築いている"よろにく"だが、まだまだ研鑽を重ねているという事実。
熟成まで極めたら、どうなってしまうのだろうか。