No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年6月21日 鯉登り

じわじわとレバ刺し禁止のXデーが近づいているので、この日も生レバ送別会。
レバ刺しをはじめとしたホルモン類に関して、抜群の鮮度の良さと丁寧な下処理で評判の"鯉登り"に飛び込んだ。
当然今回も撮影禁止だったので写真はないのだが、あの美しいホルモンを写真に残せないのは悲しい。
レバ刺し
角がビッと立ったレバ刺しで、甘みがあり旨いことは旨いのだが、柔らかすぎる不思議な食感。
満足度 3
牛ハラミ
ハラミらしい食感に乏しく、肉汁も弱い。
焼肉としては、まずいわけでもなく普通かな。
満足度 2
豚ハラミ
プリッとした弾力を奥歯で断ち切ると、独特の旨みが口いっぱいに広がる。
牛ハラミの不完全燃焼感を一気に吹き飛ばす旨さ。
満足度 4
セセリ
ぶっといセセリで、プリプリの食感。
鳥はあまり食べないが、旨し。
満足度 3
ミノ
仕入れ業者任せにせず、自分のお店で皮を剥くミノ。
柔らかいので、もう少し歯応えが欲しいところだが、それでも他店と比べるとシコシコ感が素晴らしい。
満足度 3
丸腸
写真に残せないのが残念でならないマルチョウ。
こんなに綺麗なマルチョウは滅多にお目にかかれない。
自分のお店で丁寧に洗浄してから裏返すという手間のかけようで、臭みなどあるはずもない。
甘みがありながらも、すっきりとした脂に驚かされる。
満足度 4
脂ホルモン
こちらはコプチャン
これまた艶やかでピカピカに輝いている。
見た目を裏切らない癖のない甘み。
満足度 4
上ホルモン
こちらはシマチョウ。
見たこともないような山盛りの脂だった前回ほどではないが、今回も分厚い脂が乗っている。
綺麗なピンク色の腸壁の縞は深く、鮮度の良さは疑う余地がない。
コプチャンよりも更にすっきりとした脂で、腸壁である皮からも旨みが感じられるほど。
まさにシマチョウの理想形。
満足度 5
一般的に、ホルモンにしては値段が高い、と言われているが、その妥協のない下処理や仕入れを見れば、この値段も納得であろうし、私自身は良心的だと感じる。
総じてレベルの高いホルモンであるが、神ホルモンのみにメニューを絞れば、更にCPの良さを感じることができるだろう。
また、自分のお店のホルモンに絶対の自信を持っている名物店主との会話を楽しめる人には、さらに何割増かでホルモンが旨く感じるだろう。