No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年10月12日 コバウ


11月中旬にメニューのリニューアル完了を予定している"コバウ"。
その進化過程を知りたくて急遽訪問。
ちなみに以前から仕入れには拘っていたが、さらに拘り度合いを高め、正肉は肥育期間や飼料に拘りをもつ生産者を限定して仕入れを行っているとのこと。
勿論、全て雌牛だ。
ガリユッケ
ガリを使ったユッケで、ユッケファンには嬉しいメニュー。
だが、お肉を細かくしすぎてて、サガリの食感が損なわれてしまっている。
味付けもちょっと甘すぎるかな。
満足度 2

新鮮生レバー焼き
大振りのレバーが3切れ。
生で食べたくなる甘みと滑らかな舌触り。
満足度 4

黒毛和牛タン3種盛り
最近、タンを全て黒タンに変えたようだ。
以前のタンからは想像できないほどの変貌振りで、サクサクの食感と溢れ出る旨みは、正真正銘の生の黒タンだ。
また、タンの旨みを引き上げり塩加減も、以前を思い出せないほど。
満足度 5


シャトーブリアン
その繊細でほどけていく肉繊維の食感、柔らかな肉繊維を噛み締めると一気に広がる旨み。
そして、その旨みが実に純粋で力強い。
今年食べたシャトーブリアンの中でも5本の指に入るほどの凄さ。
ちなみに、この凄すぎるシャトーブリアンは、岩手の生産者である佐々木譲さんが手塩にかけて育てた個体。
満足度 5+


ミスジ
タレ云々ではなく、このミスジの味が濃厚で、素晴らしい。
タレの一工夫で、さらに昇華しそうだ。
満足度 4

肩三角
しっとりとしていて、赤身の旨みがグッと押し寄せる。
満足度 4

イチボ
薄切りだが、ジューシーさが強く、旨い。
満足度 3

ランプ
柔らかで、上品な旨みがある。
鉄分っぽさを感じさせるが、嫌な感じは全くない。
満足度 4

ハラミの塩麹
塩麹に若干浸かりすぎてしまっている。
また、せっかくのハラミの食感を殺してしまうのは勿体無い。
満足度 2

リブ芯
初訪問時から惹きつけられているメニューだが、旨み、甘み、香りの3拍子が揃っている。
満足度 4

リブ巻き
リブ芯よりも甘みが強く、舌の上で蕩ける。
よくある巻きのようなしつこさがなく、文句なしに旨い。
満足度 4

ザブトン
この時点では味つけが単調で、少々重く感じる。
満足度 3

ミノ
食感は悪くないが、タレが濃すぎる。
満足度 2


テッチャン
こちらもタレが濃すぎる。
満足度 2


とにかく現時点で、驚くほど進化している。
以前はNo2だった方が料理長になり、研究を重ねているのがよく分かる。
カットや味付けだけでなく、お肉の保存状態まで良くなっているのではないだろうか。
また、オーナーのお客さんに美味しいものを食べて欲しいという気持ちも強く、サガリユッケはタレが失敗(失敗とまでは思わなかったが・・・)ということで、注文していたお客さんのサガリユッケ分を無料にしていた。
11月中旬までにどこまで進化するのか。
そこがゴールではないが、決まっているターゲットまでに出す結果を見てみたい。