No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年10月16日 よろにく


毎回驚きがある"よろにく"のお任せコース。
今回は、この時期ならではの素材で、『これでもか』と言うほど季節感を感じさせてくれた。
ただ単に奇をてらったコースではなく、しっかりとした土台の上に成立している完成されたコースは、この"よろにく"で体感できる。
八幡巻
八幡巻を出す焼肉屋さんが他にあるだろうか。
牛蒡に負けない牛肉の存在感がある。
満足度 3

肩三角
一瞬ヒレかと勘違いしてしまうような立派な肩三角。
ステーキハットを使い、弱火で見事なレアに仕上げる。
元々の素材が良さで、肉の味がしっかりとしているが、絶妙な火入れによる芯温で香りと旨みがより一層強くなっている。
満足度 5


ツラミ刺し
"ゆうじ"にツラミ刺しを彷彿させるカットで、ポン酢との相性も良い。
満足度 4

ツラミのタタキ
こちらはポン酢ではなく醤油で。
ツラミ刺しとポン酢の相性と比べると、少し物足りない。
満足度 3

ローストビーフのユッケ風
切り落とし的なお肉だが、甘めのタレがお肉によく合う。
満足度 3

ミスジの生春巻き
炙ったミスジを使った生春巻。
皮、野菜、そしてミスジという、それぞれの食感が見事に調和している。
満足度 4

ハツ
この鮮度だからこそ、この厚さが成立するのだろう。
歯切れの良さと弾力を兼ね備えた良質なハツ。
満足度 4

タン
2枚に開かれたタンは、片面焼きで、火を当てない方を外巻きにして食べる。
薄切りのため、火を当ててない方にも火は入っているが、官能的な舌触りが実現する。
満足度 4

ウワミスジ
適度な柔らかさと、濃厚な味わいがあり、赤身好きには堪えられないだろう。
5番の雌の黒毛和牛だからこその賜物と言える。
満足度 4

シャトーブリアン
判のサイズ、肉色、粉雪のような細かなサシ、どれもが最高のシャトーブリアンを想像させるものが揃っている。
一口食べれば、肉繊維の肌理の細かさ、その肉繊維からこぼれる旨みに唸るしかない。
満足度 5+

タン元
厚切りのタン元は、その歯切れと香りで極上物と分かる。
ただし、脂が若干強すぎ、旨みが弱く感じる。
満足度 4

ヒレのローストビーフ
ヒレのローストビーフには、牛骨のジュレと彩と食感の鮮やかな野菜が添えられている。
ヒレは他の食材と一緒に食べると、存在感を無くしがちだが、このコンビネーションは、見事にヒレが活きている。
満足度 5


松茸とコプチャンの土瓶蒸し
松茸の香りと出汁の旨みが染み渡る。
コプチャンによるコクも加わり、焼肉屋さんらしさ(?)を失ってないのが凄い。
とは言え、焼肉屋さんの枠を完全に超えている。
満足度 5


ハラミ
タンのように、片面焼きで巻いて食べる。
口の中でプルンプルンの食感と肉汁が踊る。
満足度 4

ミスジ
何度食べても旨いものは旨い。
満足度 4

シルクロース
小豆色の肉色で、惚れ惚れしてしまう。
タレじゃぶ漬けで、一口ご飯と一緒に。
模倣店が多い中、本物はレベルが違いすぎる。
満足度 5

松茸とサーロインの串焼き
サーロインには松茸の風味を移し、松茸にはサーロインの甘みを。
このマッチングが素晴らしいのは勿論だが、サーロイン自体が恐ろしく旨い。
満足度 5



松茸ご飯
〆は贅沢な松茸ご飯。
さすがにお肉は入ってなかった(笑)


今回は季節感を感じさせてくれる焼肉コース。
そして相変わらずのクオリティ。
個人的不動のNo.1焼肉店であることを再認識。
ご馳走様でした。