No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年9月27日 都内某焼肉店


前日の勢戸さんの三田牛に続いて、この日は川岸さんの神戸牛を某焼肉店に持ち込んでしまった。
兎にも角にも、自分が心の底から感動した生産者の牛肉を必死に追いかけてしまうのだ。。。
実は今回持ち込んだ個体は"しゃぶ与志"でしゃぶしゃぶで食べたのと同じ個体で純但馬(丸宮土井-菊俊土井-北宮波)の月齢33ヶ月の雌牛なのだ。
ちなみに個体識別番号は【0841495737】

部位はイチボとシャトーブリアンの2種類であったが、薄切りや厚切り等色々な食べ方で川岸さんの牛肉を堪能することができた。
牛肉にはそれにあった調理法があると思うのだが、全てを超越したレベルになるとどんな食べ方をしても旨いということを実感してしまうほどであった。

イチボ
この脂の質感は何なんだろう。
ただ融点が低いといった単純なものではなく、舌の上で転がるような滑らかさと甘みがある。
その脂と競い合うように赤身の自己主張も力強い。
従来のイチボとは一線を画す。
満足度 5



シャトーブリアン
イチボにも通じることだが、小豆色の見事な肉肌にうっとりする。
分厚いカットで焼いたにもかかわらず、絹糸のような滑らかさを持ちながらしっかりと存在感を放つ。
そして牛肉本来の旨さに改めて気付かせてくれるような極上の品。
理解の範疇を超えている。
満足度 5++



連日、最高の牛肉を最高のお店で食べる幸せ。
一度限りでもいいので、こういった純但馬の血統を組み上げたコースを食べてみたい。