No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年12月26日 Cossott'e SP

麻布十番駅を降り高速沿いに坂を上がりながら前回のコースを頭に思い浮かべる。
前菜から一気に攻め続けつつ、決して飽きさせずに最後まで楽しませてくれる込山さんのハンドリング。
それに身を委ねる心地良さ。
この和牛の旬と言える年末にどんな焼肉が待ち受けているのか、それを想像するだけで気持ちの高揚を抑えられなくなる自分がいる。
ミノの昆布締め
口に運んだ時にフッと感じる香りと口の中の心地良い食感。
さっぱりとした味わいで見事な完成度。
満足度 4

スペシャ
これは炙って頂きます。
甘めのタレとロースの相性は抜群で、舌の上でふんわりと蕩ける食感に舌鼓を打つ。
満足度 4

ハラミ刺し
肉厚のハラミを贅沢に刺身で。
旨みを肉汁にギュウギュウに押し込めたようなハラミで力強い味わい。
またハラミ刺しとしては面白い味付け。
満足度 4

野菜①

炙りレバ
口の中に入れると少し臭いを感じるが、これが嫌な感じではなくむしろレバらしい良い感じ。
トロリとした滑らかな食感で甘みもしっかり。
満足度 4

タン元
焼く前は多すぎに見える塩胡椒もタン元の豊富な脂で程よい加減になっている。
ぷるぷるのタン元は噛む毎に肉汁の洪水を起こす。
満足度 4

ハラミ
先程食べたハラミ刺しと同じ個体だろうか。
火を入れるとその旨みは更に引き上げられる。
まさに火の威力をまざまざと見せ付けられた。
満足度 5

野菜②

スネ
今回とにかく驚かされた部位。
普段は煮込んだりミンチで使われるようなスネに隠し包丁をしっかりと入れて分厚いカットで食べるのだが、これが驚くほど食べやすく濃厚な旨み。
筋を完璧に断裂させる包丁のテクニックの成せる技だろう。
満足度 4

シンタマのカブリ
一般的には硬めなカブリも厚切りで。
"コソット"独特な味付けと5番の雌という特徴が見事に素材の良さを引き出している。
満足度4

ブリスケ
噛み応えを楽しみつつ、溢れる肉汁とモミダレの調和を楽しめる。
満足度 4

野菜③

ヒレ
見た目はサシが多すぎる感じだが、食べると驚くほどさっぱりとしている。
繊細で崩れ落ちてしまいそうな肉繊維とそこに閉じ込められた旨みは最上級の証。
満足度 5

ハツ
かつて食べたことのないほど分厚いハツ。
前歯に感じるむっちりとした感触と鮮度の良さが分かる旨み。
満足度 4

アカセン
表面をカリッカリにし、内部のジューシーさを出すと生まれる最高の旨さ。
満足度 4

シマチョウ
歯切れ抜群のシマチョウ。
満足度 4

シビレ
臭みもなくトロリとした食感のシビレ。
満足度 4

込山さんのお任せの中には多くの部位が出されるが、それぞれ違った多種多様な味付け、また一般的には硬い部位でも的確な隠し包丁で驚くほど食べやすく今まで知らなかった旨さに遭遇できる。
最後の〆のご飯物は種類が多く、肉好きを虜にする隠しメニューも存在するのがまた魅力だ。
2014年もよろしくお願いします!