No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年1月31日 よろにく

最近は色々な焼肉屋さんで似たようなメニューを見かける。
真似るという行為は、進化するための最初の手段として非常に有意義だと思う。
ただ、最近見かける多くのお店では表面的な姿だけを真似て、中身は劣化版の別物という場合が多い気がしてならない。
どうしても完成度が低いのだ。
ところが"よろにく"はどうだろうか。
ベースとなる焼肉だけで都内トップクラスなのはもちろん、計算し尽くされた独創的な工夫が随所に見られる。
さらに他店や焼肉以外のジャンルから受けたインスピレーションをベースにした多彩な肉料理は驚くほど完成度が高い。
VANNEさんが納得いくまで研究を重ねているのがうかがえる。
そんな"よろにく"の至高のお任せコースを今宵も楽しんできました。
牛出汁大根
牛の旨みをたっぷりと吸った大根がとにかく旨い。
もちろん乗っている牛肉もだが。
満足度 4

握り盛り合わせ

特タンの昆布締め
酢飯と一緒に芽ネギを包んで、牡蠣醤油が塗ってある。
"三芳"に比べてしまうと香りと旨みの広がりが若干弱いが、それでも十分過ぎる旨さ。
満足度 4

ハラミヅケ
ヅケにすることで生とはちょっと違った食感と味わいに。
満足度 4

シルクロース炙り
最もシャリとのバランスが取れている握り。
さらに土佐醤油が塗ってあり、シルクロースの旨みにそれが加わり、素晴らしい旨さ。
満足度 5

ヒレ炙り
ヒレ炙りは稲荷寿司として。
これは別々に食べた方が好きかも。
満足度 3

カイノミ
厚切りのカイノミはいいですね。
特にヒレにくっついている方は厚切りが最高かと。
ヒレを彷彿させる繊細な肉繊維は極上のカイノミの証。
旨みも文句の付け所がない。
満足度 5


タン元
最近は厚切りよりも薄切りでの提供が多い。
トラディショナルな焼肉好きは厚切りの方が好きかもしれないが、薄切りを片面焼きで食べる官能的な滑らかさと芳醇な香りが秀逸。
満足度 4

外モモ(薄切り)
赤身の味のお手本と言えるような味わい。
柔らかさも申し分なし。
満足度 4

外モモ(厚切り)
薄切りよりも適度な弾力を楽しめ、そこから生まれる旨みの広がり方は薄切りとは違う。
満足度 4

ツチノコ
繊細でありながら肉繊維の密度の高さを感じさせる食感。
タレとの相性も抜群。
満足度 4

ローストビーフ
ヒレのローストビーフは牛骨ジュレかけで。
ローストビーフ自体の旨さもさることながら、添えられている野菜の食感や牛骨ジュレとの相性が抜群。
満足度 4

ハツ
臭みではない血の香りが素材の力強さを感じさせてくれる。
満足度 4

ミノ
削ぎ切りのミノは貝に化ける。
シャキシャキの食感が素晴らしい。
満足度 4

シャトーブリアン
究極の繊細さといつまでも続く旨みの余韻。
5番の雌、それだけではここまでの味わいは出せない。
極上中の極上ここにあり。
満足度 5+

シルクロース
終盤で食べて、なお脂の重さを感じさせないサーロイン。
こういった上質なサシの個体が増えて欲しいものだ。
満足度 5

ハラミ朴葉焼き
飛騨高山の郷土料理の朴葉焼き。
朴葉味噌の甘みとコク、そして香ばしさがハラミの旨さをさらに引き立てる。
あえてハラミを使うのが凄いし、見事にマッチしている。
満足度 5




コプチャンの旨辛豆乳鍋
辛過ぎず深い味わいの豆乳鍋で、これでもかってほどたっぷりコプチャンが入っている。
旨すぎです。
満足度 5