No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年2月4日 熟成肉食べ比べの会(但馬牛)

"しみず"を出て急いで向かったのは恵比寿。
この日は某焼肉店を借りて行われた熟成肉の食べ比べの会に呼ばれていたのだ。
食べ比べた部位はイチボ、シンシン、ミスジで、全て但馬牛(神戸牛)という豪華さ。
ちなみに熟成肉は"中勢以"で購入したとのこと。


同じ部位でも個体が違うので、その差が全て熟成によるものかどうかは微妙だが、やはり熟成方法による違いは大きいだろう。
そして熟成肉全般に言えるのは、脂の香りや赤身の甘みなどが非常に感じ難いこと。
代わりに鼻に抜ける熟成香は非常に強烈。


今まで何度も食べ比べているが、やはり個人的にはお肉が上質であればあるほどドライエイジングのような手法で(私にとって)過度に熟成させない方が好みに合っている。
もちろん熟成肉も旨い。
これは間違いないのだが、私が黒毛和牛に求める要素の多くが過度の熟成によって薄れてしまっていることがある。
そして部位による味わいの違いも過度の熟成を行うと感じ難くなる。
一方、私はお酒が飲めないが、ワインが好きな人には強い熟成香はまた好みに合うのだろう。
これだからお肉は深く、そして愉しい。
どちらが優れているということでなく、それぞれが特徴をしっかりと持っているということを再認識することができ、非常に楽しい会が終了した。
こんな素晴らしい会に呼んでもらえたことに感謝。