No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年3月16日 横浜 うかい亭


一流の素材、一流の技術、一流のサービスが揃うのが"うかい亭"。
お肉以外でもこんなに料理を楽しめるお店はそうそうないだろうし、鉄板焼き屋さんらしくお肉に関しては非の打ち所がない。
私の肉人生の中で、生まれて初めてお肉を食べて感動したのは"うかい亭"で食べた田村牛だ。
毎年のことだが、My Best 鉄板焼き職人の小池さんにお願いして私好みのコースを組み立ててもらった。
タケノコ

オマール

北寄貝、ミル貝、赤貝

ホワイトアスパラガス

アイナメ

サーロイン
田村牛のサーロインステーキ。
高温の鉄板で焼かれた表面はパリッとしていて、レアに焼かれた内部とのコントラストが美しい。
一口サイズにカットされたお肉を口に運べば、それが見た目の想像を超える域に達している。
その肉片には、赤身本来の深みのある味わいと重さを全く感じさせないサシの甘みが広がっている。
焼肉のロースターでもなく、炉窯でもない鉄板らしい焼き上がりはサーロインに非常に向いているのではないだろうか。
満足度 5+



ランプ
サーロインとは違った個体だがランプも田村牛。
鉄板の位置による温度差を利用し、ふんわりとした火入れが実現している。
溢れる肉汁から感じるのは鉄分と力強い旨み。
満足度 5


ヒレ
ヒレはローストビーフ風に。
香りと旨みが立つ絶妙な温度のヒレとスライス玉ねぎは最高のパートナー。
問答無用の旨さ。
満足度 5



ガーリックライス

鉄板焼きのステーキを油っぽいと聞くことがあるが、それは素材と焼き手の技術の結果だろう。
最高の素材を最高の焼き手が仕上げた時、そこには類稀なステーキが現れる。
私には"うかい亭"の小池さん以上の鉄板焼きの焼き手が存在するとは思えない。