2014年4月18日 一富士
肉割烹というと京都を思い浮かべる方が多いだろう。
京料理という独特な技術や世界観を持つだけでなく、東京よりも深く長い牛肉文化が京都にはある。
しかし東京にも京都を含めた関西に引けをとらない肉割烹のお店がある。
千代田線千駄木駅から徒歩数分。
一見目立たない店構えの"一富士"だが、カウンターのみのこじんまりとした店内に一歩入るとそこには外の世界とは隔離された肉天国がある。
メニューはおまかせコース1本のみ。
量が足りなければおまかせコース終了後に追加オーダーが可能というスタイルだ。
ハツモトとテール
ハツモトとテールの対照的な食感、そして中華風の香ばしい味付けが楽しめる。
満足度 4
アキレス腱
河豚皮を彷彿させるアキレス腱をピリ辛のポン酢で和えてある。
河豚皮よりも若干コリコリ感の強い食感で、すっきりとした味わい。
満足度 3
胃袋盛り合わせ
第1の胃・ミノは青海苔和え、第2の胃・ハチノスは素焼き、第3の胃・センマイは酢の物、第4の胃・ギアラは香ばしく醤油焼き、第2.5の胃・ヤンは焼き浸し、そしてハツの脂で焼かれた筍が添えられている。
満足度 4
テール出汁のオニオンスープ
テール出汁を口に含めば、しみじみとした旨みが広がる。
オニオンの甘みとテールの旨みが絶妙のハーモニーを奏でる。
満足度 4
ハツ刺しとササミのたたき
臭みのないハツは締まった食感で鮮度の良さが伝わる。
ササミはバラのササミではなく括約筋とのこと。
ねっとりとした脂とぷりぷりの筋肉の食感が初体験の味わい。
満足度 4
(括約筋)
レバニラ
炙ったレバと胡麻油で香ばしくソテーされたニラが一つのお皿の上で出会うと、定食屋さんでみかけるレバニラとは一線を画す最高の料理が完成する。
満足度 5
テール
煮込んで柔らかくなったテールを串焼きに。
煮込むことで味が抜けるようなこともなく、ホロホロと口の中で崩れるテールは旨みが凝縮している。
満足度 4
ハラミのねぎま焼き
おまかせコースの最後・モツ釜飯の前に追加オーダーでハラミをタレで。
サシがしっかりと入った極上品でサシの甘みとタレのマリアージュも完璧。
満足度 5
ハラミの端っこ
サービスで出してもらったのがハラミの端っこを塩で。
先ほどのハラミの上品さから一転してしっかりとした食感で、肉汁の旨さは冴える。
満足度 4
モツ釜飯
ハチノス、ミノ、シマチョウ等が入った釜飯でそれぞれの食感が活きている。
またテール出汁がまろやかな一体感を出してくれる。
満足度 4
一般的なホルモン焼き屋さんでは塩やタレで焼くだけのホルモンで、ここまで豊富な食べさせ方をさせてくれる。
この"一富士"がホルモンの新境地を生んでくれるのではないだろうか。