No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年8月29日 九州和牛 SATOブリアン 本店


8月29日焼肉の日は中央線に乗って阿佐ヶ谷まで。
思い起こせば生まれて初めて阿佐ヶ谷駅で下車したのは、オープン間もない”SATOブリアン”が目的であった。
日頃からシャトーブリアンをこよなく愛する身として、その店名に惹かれての訪問が懐かしい。
今でこそ予約困難な名店の地位を確立しているが、当時はそこまで混雑した様子もなく、店主である佐藤さんの一生懸命な姿が印象的だった。
佐藤さんのあの頑張りが今のお店の形を作り上げたことにも大いに納得できる。
私と佐藤さんの出会いの場である本店が2014年8月末を持ってすぐ近所に移転することになり、最後の肉の日である8月29日は当時の思い出を懐かしみつつ進化した”SATOブリアン”を体感した。
タン元
九州から直送される黒タンは根元が張って立派な姿で、厚切りでこそそのポテンシャルを堪能することができる。
火入れで締まった身はプルプルと口の中で弾けるようだ。
満足度 4

ハラミ
ハラミも分厚い。
プリプリというよりはワシワシといった食感で、溢れ出てくるジュースが喉を潤す。
満足度 4

ランボソ
ランボソ特有の旨みはそれほど強くなく淡白な味わい。
満足度 3

シンシン
シンシンは厚切りでステーキのように。
厚さを感じさせない柔らかさと肉々しさが共存していている。
満足度 4

ヒレすき
ヒレの中でもシャトーブリアンではなく端っこをタレ焼きにして卵をつけて食べる。
ヒレの繊細な口当たりが活きて、卵がまろやかに仕上げている。
満足度 4


リブ芯
ヒレとは対極の粗サシだが、焼肉としては十分アリ。
満足度 3

シャトーブリアン
厚さは7cmほどだろうか。
ど迫力のシャトーブリアンは見る者を圧倒する。
約40分かけて焼き上げた塊の断面は艶やかな美しさがあり、それは口に含んでから味の美しさへと変わる。
満足度 5



ヒレカツ
なんと"SATOブリアン"でもヒレカツが食べれるようになるとは。
ヒレ自体が素晴らしく旨いのだが、衣とのバランスもバッチリ。
満足度 4


雲丹ブリめし
牛肉以外の素材に関しても九州へのこだわりが感じられるのだが、なんと佐賀県唐津の雲丹まで登場。
それをブリめしと合わせるという贅沢な荒技まで飛び出す。
満足度 4