No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年12月31日 自宅(銀座 吉澤)


晦日は毎年恒例となっているすき焼き。
しかもお肉は自分が肉業界で最も信頼している"銀座吉澤"で購入。
相変わらずとんでもないラインナップだが、その中で選んでもらったのが滋賀随一の生産者・岡崎さんの近江牛38ヶ月雌と田村牛33ヶ月雌をそれぞれ500gずつ合計1kg。
それにあわせる割下も今年は過去最高。
私が人生で食べた中で一番旨かったすき焼きを食べたお店に連絡をして、その割下を分けていただいたのだ。
まさに感無量。
岡崎さんの近江牛は、その超長期の肥育期間を感じさせる味が肉に乗っている。
割下に負けて埋もれることなく、割下と一緒にすき焼き自体を持ち上げる破壊力を秘めている。

そして田村牛。
2014年に食べた中でもトップレベルに抜群な味。
一口噛んだ瞬間から頭を殴られたようなインパクトで、強烈な旨みを拡散しながら柔らかくほどけていく。
また割下との相性は抜群すぎる。

これにて2014年の肉納めとなったが、最後の最後まで凄すぎる内容で、全く思い残すことのない感動の連続であった。
そして間違いなく2015年の大晦日も"銀座吉澤"で最高のすき焼きを準備するだろう。