No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年1月6日 虎の穴

新年の挨拶を兼ねて、営業初日の”虎の穴”に。
ちょうど前日が屠畜初日ということもあり、正肉は問題ないだろうがホルモンはどうだろうか!?
ホルモンを食べに行く時、屠場の運営を気にするような方であれば、誰もが避けがちな日程だろう。
予約時に辛さんに聞いてみたところ、全く問題ないとのこと。
業者さんと築き上げた信頼関係の重さを感じずにはいられない。
ハチノス煮込み
“ゆうじ”のモツ煮込み同様、スターターとして無くてはならない存在になったハチノスの煮込み。
絶妙に残した歯触りが真骨頂で、味わい深い。
満足度 4

ポッサムチョッサム
エゴマの葉とオキアミの塩漬けが旨みを膨らませてくれる。
満足度 4

レバ焼き
臭みはないが、食感が柔らかすぎる感じを受ける。
甘みはなかなか。
満足度 3

筋レバ焼き
レバ焼きと同じ印象。
満足度 3

シマチョウ
皮目に隠し包丁を入れずに、逆に皮の食感を楽しめる。
この皮は噛み応えがあるのだが歯切れは良く、噛むごとに旨みが滲み出すようだ。
満足度 5

ミノ
いつもの”虎の穴”のザクザクとしたミノには一歩及ばないが、それでも他店の平均を遥かに凌ぐミノ。
職人技が冴えわたっている。
満足度 4

センマイ
食感は良く、それでいて瑞々しい。
追い塩が味わいを引き立てる。
満足度 4

タン
辛さんは、脂のないタン先にしっかりと火を入れる。
素人では途中で我慢できずに食べてしまうが、肉の状態を完全に見切れば、ざっくりとした食感に滋味深い味わいを教えてくれる。
満足度 4

コメカミ串焼き
しっかりと火入れされたことで、筋の甘みが奥歯から歯茎に伝わってくる。
おろしニンニクがさらに味わいを際立たせる。
満足度 4

シビレ
焦らずじっくりと火を入れて、シビレの甘みや旨みを凝縮させる。
1つは柚子胡椒、もう1つはバルサミコ酢を煮詰めてつくっら特製ソースで食べるが、それは河豚の白子に匹敵するのでは!?
満足度 5

タンスジ
片面にびっしりとおろしニンニクをまとったタン筋。
脂がかなり出てニンニクと絡み、ニンニク好きを唸らせる。
満足度 4

ハラミ特塩
見る者、食べる者を圧倒する迫力のブロック。
ニンニクや胡椒がたっぷりに見えるが、焼き上がるとこれが絶妙な塩梅なのだ。
逞しい肉繊維を噛み千切れば、吹き出す肉汁。
噛むごとに、かつての狩猟時代のDNAが蘇る。
満足度 4

レバ
韓国風のトラディショナルなタレ。
だが、これがレバの甘みをより際立たせる。
満足度 4

ギアラ
容易に噛み切れない肉片だが、それが嫌な硬さではなく実に心地よい食感なのは、ギアラから感じられる鮮度の良さだろうか。
満足度 4

コプチャン
たっぷりの脂、そしてタレがわずかに焦げた香ばしさが融合する。
満足度 4

ロース
“虎の穴”では滅多に食べないレアメニュー。
肉の味が感じられる。
満足度 4

ダメ人間セット
ハラミやサガリの端っこで十分。
野性味溢れる横隔膜を”虎の穴”特製のタレをたっぷりとかけ、白米と一緒に頬張ると、身体に電撃が走り、片手にもった白米が一瞬で消えるだろう。
ダイエット中の女性でも白米をお代わりしてしまう合法ドラッグがここにある。
満足度 5


新年早々ながら流石の仕入れ。
野菜からスープに至るまで手抜きが一切ない、お手本のような焼肉屋さん。
常連さんで埋め尽くされた店内は実に心地良い空気が流れている。