No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年3月14日 Cossott'e SP

伊藤さん率いる新生”コソットsp”。
前回は軽めのお任せであったが、今回はカウンターに陣取りがっつりと伊藤ワールドに入り込む。
サーロインの焼きしゃぶ
サーロインは蕩けるわけではないが、上品な滑らかさを持っていて、肉の味の旨さが主張する。
また、“コソット”では定番となっている焼きしゃぶだが、ポン酢ではなく自家製の胡麻だれヴァージョンとなっていて、サーロインの旨さをより際立たせている。
満足度 5



ローストビーフの生春巻き
ローストビーフインパクトはそれほど強くないが、生春巻きとして旨い。
満足度 4

上タン
オーソドックススタイルの上タン。
香ばしさの中にタン特有の豊かな香りが鼻に抜ける。
満足度 4

肩バラ
一般的には薄切りで提供されがちな肩バラもあえて厚切りで食べさせるところに”コソット”の、いや伊藤さんの気概を感じる。
見た目で分かる通りサシがしっかりと入っているのだが、重たさを感じずに肉の味が広がるのが凄い。
満足度 4

カメノコのわさび醤油漬け
薄切りのカメノコにわさび醤油が一塗りしてある。
カメノコから溢れる肉汁とわさび醤油の相性が最高で、思わずお代わりしてしまったほど旨い。
満足度 5

ヒレカツ
ガスコンロの前で慎重に慎重に揚げ物をする伊藤さん。
出てきたのは最高のシャトーブリアンを使ったヒレカツ
旨すぎて笑ってしまいそうになるが、衣がもう少しパリッと仕上がっていれば完璧だった。
満足度 4

ガリ
厚切りの肉片を奥歯で噛み締めれば、そこらの女々しさを感じさせる肉とは違った力強さがある。
すっきりとしていながら濃厚な旨みはサガリならでは。
満足度 4

白センマイ
さっぱりと箸休めに。
満足度 4

ウチモモ
ステーキの様な内モモは、嫌な硬さがなく、むしろ柔らかい。
長期肥育の雌牛ならではの滋味深い味わいで、赤身の旨さを心の底から堪能する。
満足度 4



ハバキ
普通はミンチにされてしまうようなハバキも食べやすく包丁が入れられている。
滅多にお目にかかれない部位だが、一度その旨さを知ってしまうと毎回でも食べたくなるほど。
バルサミコを使った味付けも秀逸。
満足度 4

ヒレ
贅沢な厚切りのヒレ
しっとりとした身は繊細で、コクのある旨さ。
満足度 5


しゃぶしゃぶ
焼きしゃぶの胡麻だれが旨かったので、その胡麻だれを使ったしゃぶしゃぶを我侭で。。
サーロインとイチボでそれぞれの赤身の良さがより際立つ。
満足度 5


ネギトロ
〆は甘みと海苔の塩分が絶妙なネギトロ。
これは旨い。
満足度 4

込山さんがいなくなってしまった”コソット”には寂しさがあるのは否定できない。
しかし伊藤さんが盛り立てる新生”コソット”には込山さんとはまた違った旨さや楽しさがある。
込山イズムを継承しつつ、今までの常識を壊して進化する伊藤さんの”コソット”にこれからも通い続けたい。