No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年8月2日 焼肉 しみず

今年は例年以上に長めに取た夏休み。
当然夏休み中は焼き頻度も落としてるので、久しぶりの焼肉。
都内最高峰のタンは普段の厚切りの半分の厚さで焼き易さと食べ易さを優先。
それでも他店の厚切りとほぼ同じ厚さだが。
前歯を立てればサクッと歯が滑り込んでいき、奥歯で押しつぶせば極上のスープが溢れる。
久しぶりにお願いした薄切りもこの上ない滑らかさ。




ハラミとサガリはいつも通りの極上のもの。
分厚くカットしてもらい、かぶりつけば火傷するほど肉汁がこぼれ出す。




タンもハラミもサガリも素晴らしいのだが、今回の目的は5種盛り。
このとんでもない個体を食べたくて夏休み中に千葉から不動前まで来たのだ。
川岸さんの肥育した月齢36ヶ月の神戸ビーフ、雌
個体識別番号1409197933、血統は丸宮土井-菊俊土井-谷福土井
クリ、トウガラシ、ウワミスジ、サシが少なく赤身の強い部位ならではのコクと味の濃さは普段食べている黒毛和牛と比べて明らかに違う。
そして肩芯とザブトン。
こんなに霜降りが旨い牛肉があるだろうか!?
いや、昔の牛肉は霜降りがみんな旨かったはず。
だからこそ黒毛和牛がこれほど愛されたのだ。
手塩にかけて育てられた但馬牛の霜降りが、これほど甘みがあり、これほどあっさりとし、ここまで立体的な旨みに満たされているとは。






カルビとして出されていた同じ個体の肩三角を食べていた子供達も焼きまくっている。
何も言わなくても一口食べればその違いが分かるのだろう。
こんな牛肉が食べれることに感謝。