No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年8月29日 よろにく

年に一度の「焼肉の日」は、まさかの2週連続の”よろにく”。
今回もとんでもない食材が出迎えてくれた。
東京ではほぼお目にかかれない但馬牛のハラミ、サガリ、そしてタン。
そして滋賀の岡崎さんが肥育した月齢42か月の近江牛のシンシン。
しかもただの近江牛ではなく純但馬血統の近江牛(個体識別番号1409321383)だ。

こんなスペシャルな素材は前菜から使われ、ハラミはレアステーキとしてプリプリの食感と力強い甘みを教えてくれる。


シンシンは炙った後にユッケにされているが、これが驚くほど輪郭のくっきりとした旨みを舌の上に広げる。
普段は上に削られるトリュフが全く必要なく、肉の味の純度をいつまでも味わいたくなる。

タンは4種類の食べ方が用意されていた。
上品なタン元は薄切りと厚切り。
どちらもシンプルにタンの旨みと香りの高さを味わえる。



タン先は胡麻油で揉まれていてジューシー。
タン筋はニンニクが強く、ジャンクなお菓子の様な旨さ。

ハラミ、サガリ、シンシンは塊焼きで如何なくそのポテンシャルを発揮してくれた。
ブリッとエネルギーが詰まったハラミの食感。
肉に歯が入り込めば、ジュースが流れ落ちてくる。



ガリはハラミより繊細な食感だが、旨みの純度は負けていない。


最も衝撃的だったのはシンシン。
鼻に抜ける香り、舌を包み込む旨み、そして見た目からは想像もつかない柔らかさ、それら全てが規格外。


ガリとシンシンはタレでも食べれたが、甘みの強いタレに一切肉が負けていない。


サプライズメニューはタンとシンシンを贅沢に使った串カツ。
噛むごとに溢れ出るシンシンの旨みはソースにたっぷり漬けても衰えることはない。


〆のメニューはまたまた揚げ物で、タンとシンシンのかき揚げを使った天茶
実はタンはフライよりも天ぷらが向いているのもしれない。
プルプルの食感と繊細な味わいが見事に調和している。



最高の素材をふんだんに使い、更に他にはないアレンジが各所に効いている。
ただただ興奮して食べ尽くすしか出来ない喜びがここにある。
ちなみに但馬牛のタン、ハラミ、サガリ、シンシン以外にも、通常”よろにく”で多く仕入れている雌牛を使ったメニューも当然の如く旨かった。
フィレミニヨン炙り


ツチノコ

シャトーブリアン

シルクロース

ザブトンすき焼き