No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年11月18日 よろにく


国産松茸コースも終了した11月。
「事前準備がそれほどいらない内容であれば」という事でお任せコースを。
結論から言えば、やはり”よろにく”以上は存在しない。
遊び心をふんだんに織り交ぜながらも、最高の素材を台無しにすることなく、緻密な計算で組み立てられた頂上。
唸ることの他に出来ることがない。
シルクロースの握り
薄切りのサーロインをさっと炙る程度で握りに。
和牛だからこその甘みが際立つ。

フィレミニョン
“よろにく”では珍しい松阪牛のフィレミニヨンの炙り。
脂が強く感じればその後の料理に出てくるヒレ松阪牛以外にするということだったが、とんでもない。
この松阪牛を使って欲しいとお願いするほどで、滑らかなサシは去勢のそれとは全くの別物。

カメノコ
コースの序盤で出てきたタレのお肉は三田牛のカメノコ。
バーナーではなく、網の上でサッと炙ってユッケっぽく食べる。


タン元
最近の”よろにく”の定番は薄切りと厚切り。
薄切りは片面焼きで、焼いていない面を舌に乗せることで官能的な舌触りを楽しみ、厚切りはパンパンに詰まったタンの旨みを口の中で爆発させる。


カメノコ
純但馬血統である三田牛のカメノコを厚切りで。
見た目の肉色の濃さ以上に、肉そのものの味が濃く、噛むほどに旨みが溢れ出てくる。



ヒレ
“ひよこ”インスパイア系と言えるのがヒレ
“ひよこ”ではサラダ油だが、”よろにく”では白トリュフオイル。
柔らかで香り高いのだが、ヒレの持ち味をフルで昇華しているかどうかは微妙w
この遊び心が最高のサプライズを与えてくれる。


ランプ
硬さは無く、繊細さが口に残る。

ツチノコ
ヒレの中でもテートの部分は独特の旨さがある。

シャトーブリアン
松阪牛シャトーブリアン
折りたたんで食べることで、シャトーブリアンの繊細さが一層際立つ。
柔らかさだけでなく、肉の味がしっかりとする極上品。

ミノ
薄くスライスしてミル貝の様な食感が演出されている。

シルクロース
ここまで引っ張って、やっと一口ご飯の登場。
焼肉にご飯は最強のお供。

ロッシーニ風サンド
判の小さな極上のシャトーブリアンを片面焼きにし、そこにフォアグラ、トリュフソース、更に追いトリュフを削る。
見た目の豪華さ以上に口の中で押し寄せる旨さはインパクトが強い。
全体的なバランスの良さも”よろにく”ならでは。










“よろにく”風しゃぶしゃぶ
シルクロースは甘みが引き出されたネギと一緒に。
ミスジはポン酢で。
出汁の旨さが全てを最高峰に引き上げている。





ザブトン
トリュフをたっぷりかけるザブトンもいよいよ白トリュフに。
黒トリュフとは似て非なるもの。
ザブトンの霜降りがあるからこそ、トリュフの旨さが更に引き立つ。




ハラミカツ丼
ハラミカツに、煮たハラミと松茸をとじた豪華すぎる丼。
笑顔無しでは食べることの出来ない衝撃的な旨さ。

シルクロース茶漬け
“よろにく”の出汁で食べる茶漬け。
仮に肉が入ってなくても旨いのだが、そこにシルクロースという贅沢。
融点の低いサシがほんのりと溶け出し、出汁が一段と旨くなる。



これ以上ないコース。
言わずもがな、焼肉は最高。
そして焼肉以外の肉料理も至高。
唯一無二の孤高の存在になっている。