No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年11月25日 Cossott'e コソット 弦巻店

茅森さんが仕切る弦巻にある”コソット”。
金土日の3日間しか営業しない幻の焼肉屋だ。
運よく予約に滑り込めば、店内は常に常連さんで溢れている。
それはそうだ。
圧倒的な肉の旨さに、茅森さんの天才的なアレンジ。
目の前に出される1皿1皿に気持ちは高まりっぱなしになる。
まずは薄切りにしたサーロインを炙ったスペシャル。
1つはトマトとカイワレを包み、もう1つはアボガドを包んでいる。


同じようにサーロインの薄切りにオクラと雲丹醤油という組み合わせも秀逸。

レバにはたっぷりとニンニクを効かせて。

生の黒タンの根本はジューシーで、サクサクとした食感から本能を刺激する旨みが流れ落ちる。



"コソット"でその旨さを教えてもらったのはスネ肉。
通常であれば硬くて焼肉では食べない部位だが、手間を惜しまない仕事を加えて柔らかく味わい深い旨さがある。
前スネは塩麹、トモスネは塩で。


ガリはサラダ菜でくるんで味噌をつけて食べるのだが、意外性だけでなく、バランスが絶妙に取られている。


シンシンはしゃぶしゃぶで。
海老の出汁が効いていて、料理としての完成度が非常に高い。


人生一贅沢なビーフシチュー。
シャトーブリアンのステーキがそのまま使われている。
見た目の贅沢さ以上にシチューのコクと旨みが際立っている。


中落ちはバルサミコソースで切れの良い味わい。

カメノコの薄切りは山椒で程よいインパクト。


『〆はどうしますか?』と聞かれたので、『肉がたっぷり入ったご飯食べたい』と伝えたら、たっぷりのシャトーブリアンにアクセントとして脛肉を混ぜた肉まぶしが登場。
タレの旨さはもちろん、とにかくシャトーブリアンの旨さが刺激的で、そこに脛肉が絶妙に絡み合う。
あまりの旨さに膝が抜けた。





教えられても真似の出来ないセンス溢れるメニューの数々。
茅森さんの舞台を体験できる時間も限られている。
週3日のプラチナシートに早くまた飛び込みたい。