No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年2月2日 Steak Dining Vitis ヴィティス



やはりタンは炉窯。
これだけ焼肉を食べて、これだけタンを焼きてきたが、炉窯で焼かれたタンには未だ敵わない。
私の知る限り、タンを炉窯で焼き始めたのは”イデア”。
そして”イデア”から移った一宮さんの”ウェスタ”。
この2店のみだったのだが、遂に”ヴィティス”もタンを焼き始めたということで、早速中目黒に直行。
幻のスモークサーモン

厚切り黒タンの炉窯焼き
まだ10本も焼いていないという事だったが、そんな言葉が信じられないほど見事な火入れ。
今回は火入れ加減を変えて2種類焼いてもらったが、どちらもイメージにドンピシャ。
黒タンの甘み、抜群の歯切れ、奥歯を包む旨み。
炉窯を操る匠の技術が集約されている。





深川牛蒡・牛肉のパートフィロ包み焼き

黒毛和牛ヒレステーキ(前沢牛
切り分けた瞬間から立ち上る香りと一噛みごとに強くなる肉の旨み。
ヒレとは思えないほどの力強さが溢れている。


黒毛和牛ヒレステーキ(常陸牛)
繊細でふんわりとした肉生地。
舌に触れるとプルンとした滑らかさがある。


黒毛和牛サーロインステーキ
しっかりと入ったサシが、炉窯で焼かれることで肉繊維の隙間に溶け込むように消えていく。
次に姿を現すのは噛み締めた瞬間。
肉の旨みと一緒に上品な甘みが舌を包む。


Vitis特製一口カレー

結城さんの人柄だろうか。
従来の炉釜ステーキとは違い、緊張感なく、ステーキそのものを楽しむことが出来る。
そして、"ヴィティス"で毎回驚かされるが、価格は炉窯ステーキの入門編に相応しく、その味わいは炉窯ステーキのゴールに近い。