No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年3月14日 都内某所

2017年の最重要課題として年初に誓ったのが特産松阪牛の深掘り。
そんな中、遂に憧れだった生産者の個体を食べることが出来た。
松阪牛発祥の地と言われる深野地区。
その深野で伝説的な生産者として知られる森本さんの特産松阪牛
個体識別番号1374824438
血統は純但馬で福芳土井-照長土井-安谷土井。
月齢47か月でもちろん雌の特産松阪牛
森本さんは7頭程度しか牛さんを肥育していないため、屠畜されるのは年に1頭か2頭ほど。
日本トップレベルの希少性があるのだが、森本さんが肥育する特産松阪牛の真価は希少性などではなく、とにかく味そのもの。
今回は贅沢にもヒレを1本購入し、それを捌きながら食べる。
フィレミニヨンを生で舌に乗せると、今まで経験したこともないような衝撃的な旨みが押し寄せてくる。




シャトーブリアンは分厚いカットでステーキに。
じっくりと旨みの華を咲かせるように肉の中で肉汁を呼び起こす。
焼き上がったシャトーブリアンの深みに言葉を失う。
噛むという行為を1回1回繰り返すごとに口の中は旨みで満たされる。
全身の力が抜け落ちる程旨い。







森本さんの特産松阪牛との初めての出会い。
予想を遥かに超える衝撃。
この味わいの理由を掘り下げないことには先に進めない。
とにかく凄すぎる。