2017年4月27日 本気の和牛会
最高の牛肉があるのであれば、最高の環境で、最高の職人に焼いてもらいたくなる。
そんなワガママな願いを叶えてくれる会が本気の和牛会。
今回の主役は、今年意識して食べ込んでいる特産松阪牛。
永田さんが肥育した個体で、個体識別番号は1374831955、月齢46ヶ月の雌。
血統は芳悠土井-福芳土井-照長土井の純但馬血統。
これほど凄い個体のヒレとハラミという超貴重な部位を用意できた。
前菜には炙るように仕上げたフィレミニヨンのローストビーフ。
じんわりと舌の上で旨みを広げ、飲み込む時に最高の味わいを教えてくれる。
炉窯で焼かれたステーキはシャトーブリアン。
切り分けた瞬間に立ち昇る香りは、その個体の生命力を教えてくれる。
幾重にも重ねられた肉繊維は、繊細さだけではなく、煮詰められたかのような純度の高い旨みで構成されている。
永田さんのシャトーブリアンと一緒に食べ比べたのは滋賀の岡崎さんのシャトーブリアン。
月齢は42か月の純但馬血統。
こちらもやはり極上。
ただ、肉の味わいの深みと広がりは永田さんの個体に軍配が上がる。
永田さんのヒレと同じ個体のハラミも炉窯で火入れ。
断面がカリッと火入れされたハラミは、噛んだ瞬間に肉汁が噴き出し、頭をたたくような衝撃的な旨さ。
テッペンを知る為の勉強。
やはり和牛の世界は奥深い。