No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年6月13日 牛和鹿

希望を伝えれば、色々な対応をしてくれる牛和鹿。
予約の際に予算を伝えて『サイドメニュー無しのお任せで、色々な旨いお肉を!』とお願いしての訪問。
まずは塩の盛合わせで、タン、サガリ、ハラミ、ザブトン、ミスジ

タンはジューシーでなかなかの旨い。
贅沢を言わせてもらえれば、タンの周りの硬い部分を落としてもらえると、食感をもっと楽しむことができるであろう。

肉厚なサガリはじっくりと焼き上げる。
焼き上がったサガリは、荒々しい食感の肉繊維から溢れる肉汁が非常に旨い。
このクラスのサガリが常に食べれるなら、門前仲町まで通うのも悪くない。

ガリで気分は盛り上がったが、ハラミは何とも残念な印象。
見た目はなかなか良かったが、ジューシーさが感じられない。

ザブトンは薄切りの方が、独特な蕩ける食感を感じやすいので好きなのだが、今回は若干厚切りで登場。
これを良い方向で期待を裏切られた。
柔らかな食感と甘みのあるザブトンで、大満足な一切れであった。

最初の盛合わせで一番気に入ったのがミスジだ。
ザブトンに続いて、私の好みより若干厚切り。
ところがこのミスジの甘いこと!
どこまでも繊細な食感で、お肉自体の味が非常に濃い。
こりゃ旨いミスジだ。

塩ダレでもタンが登場。
先ほどのタンより薄切りだが、これはこれで十分旨い。

ここで登場したのがサーロイン。
とても極上品とは言えない見た目、しかもこれが6人で4枚。。。
そんなに食べきれると思ってるのか??
味は見たまんま。
サーロインを食べ終わる頃には、なんだかうんざりした気分になってしまった。

塩ダレが再度登場して、内モモ、肩三角、タン筋の盛合わせ。
サーロインで疲労困憊していたせいもあり、どれもまあまあといった印象しかない。

最後の盛合わせはタレで、巻きとイチボ。
巻きは若干サシが強く感じるが、なかなかの旨さ。
イチボは赤身の旨みがあって、旨い。
このタレの盛合わせは十分満足なレベルである。

〆は別腹で冷麺を食べてしまったが、それにしても量が多すぎる(汗)
確かに色々な希少部位がかなり安い値段で食べれる事は嬉しいが、正直な感想としては、もう少し肉質を上げて欲しいものだ。
店主と話をさせてもらったが、今回は仕入れの関係でなかったが、近江牛ヒレなど置いてる時もあるようだ。
次回は予約の際に『肉量より肉質』というお願いをして訪問しようと思う。
密かに、牛和鹿の真の実力はもっと上にあるような気がするのだ。