No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年11月17日 和牛焼肉 KIM

最近の焼肉屋さんは、焼肉という範疇を超えて肉料理を楽しませてくれるお店が増えてきている。
その内容は料理人の方のバックボーンによって当然影響を受けるだろう。
肉料理をふんだんに含んだお任せコースを楽しめる”キム”では、洋食の経験を活かした料理長の技術が冴えわたり、他では決して食べられない独特のお任せコースが存在する。
ガリとハラミの刺身
焼けば野性味が溢れるハラミやサガリも刺身で食べるとまた違った顔を覗かせてくれる。
フレッシュな肉片に奥歯で力を込めれば心地良く滋味深い味わいにふれる。
満足度 4

頬肉
硬さのある頬肉は極薄で、橙ジュレと共にさっぱりといただく。
満足度 3

フィレミニヨンのユッケ風
フィレミニヨンの薄切りを炙り、ユッケ風の味付けで仕上げてある。
ヒレの中でもサシの多いフィレミニヨンは甘みが強く、タレの甘みとケンカせずに馴染む。
食感は言わずもがな素晴らしい。
満足度 5

タン先
タン先は薄切りで塩麹で味付けがしてあるが、旨いことは旨いのだが塩麹の香りがうまくマリアージュしてないように感じる。
満足度 3

タン筋
カリッと焼き上げ、たっぷりのネギを一緒に頬張れば、ネギの甘みがタンをより引き立てる。
満足度 4

タン元
香り高いタンの根元はあっさりとしているが、肉の甘みが豊富。
絶妙な歯切れが上質な証。
満足度 5


タンシチュー
黒タンをじっくりと煮込んだ贅沢なタンシチューは、濃厚な旨みが溢れている。
分厚いタンは驚くほど柔らかく、シチューを吸ったガーリックトーストも抜群に旨い。
満足度 4


ハンバーガ
そこまでハンバーガーに精通していないので恐縮だが、今まで”キム”のハンバーガーより旨いバンズを食べたことがない。
料理長が手作りするバンズは香りも豊かで、バンズ自体の味がめちゃくちゃ良い。
もちろんパティも異常な旨さ。
満足度 5


サーロイン
"KIM"のサーロインは上質そのもの。
厚切りにもかかわらず脂があっさりとしていて、口の中に上品な甘みを運んでくれる。
満足度 5


ハラミ
サシが強く入っているがあっさりとしたハラミで、強めの食感が心地良い。
満足度 4

ウチモモ
見た目の派手さはないが、赤身が強い部位らしいエネルギーが感じられる。
満足度 4

ミスジ
タレのミスジは黄身醤油と合わせる。
淡白なミスジに黄身醤油がよいアクセントになっている。
満足度 4

シャトーブリアン
ミスジを食べると姿を現すのが薄切りのシャトーブリアン
どこまでも繊細で贅沢な味わい。
満足度 4


サーロインのしゃぶしゃぶ
“ナリサワ”から影響を受けたというサーロインのしゃぶしゃぶ。
サーロイン自体も旨いが、お皿を満たすコンソメスープは絶品。
満足度 4

三角バラ
脂が強いのでいつもより薄めのカット。
こういった微調整が嬉しいところ。
満足度 4

肩ロース
繊細な口当たりで、肉の香りがタレと絡み合う。
肉の甘みとサシの甘みのバランスも秀逸。
満足度 4

カメノコ
見た目は地味。
食べた時のファーストインパクトも地味。
だが、ぐんぐん昇ってくる甘みは飲み込む瞬間に最高潮になる。
満足度 4

ザブトン
見た目の似た三角バラより数段あっさりとしていて、融点の数段低い。
舌の上で溶け出す部位だが、これはこれで旨いのだ。
満足度 4

刀削麺
信じられないことに手打ちというのか、手切りというのか、料理長が手作りした〆の炭水化物は刀削麺
強すぎない辛味とたっぷりの肉が嬉しい。
満足度 4


コースを食べ終えた瞬間の興奮、満足度は都内トップクラス。
驚きと感動に包まれるお任せコースは"KIM"で一番のオススメだ。