No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年10月8日 うかい亭 あざみ野

自宅から近いうかい亭でマエストロ・フェア(うかい亭の料理人の中のトップである全マエストロ7名があざみ野の勢揃いする)が行われるという情報を入手してから落ち着かない日々を過ごした。
先月うかい亭には行ったばかりだが、マエストロ・フェアと聞いては気になって仕方がない。
少し悩んだが、極上の食材とマエストロの絶妙な焼きテクニックを求めて、うかい亭へ。
いつものうかい牛と鮑のコースがフェアにあわせてちょこっと豪華になったコースと以前から食べてみたかった伊勢海老をアラカルトで追加。
アミューズの花咲蟹、サーモン、白烏賊はどれも旨い。
前菜はフォアグラと舞茸を目の前の鉄板で焼いて、コンソメ風味のソースをかけたもの。
このフォアグラのトロトロ感と濃厚な旨みにやられてしまった。
恐ろしく旨い。
付け合せの舞茸も旨くて、言うことなし。
続いて、トリュフのかかった蕪を使ったスープ。
野菜への興味が薄い私だが、これも旨い。
今回の鮑の岩塩蒸しは濃厚なバターソースではなく、コンソメの若干さっぱりしたソース。
鮑の上に雲丹が乗っており、雲丹とソースで磯の風味を強く感じて旨い。
鮑も絶妙な蒸し加減で、柔らかさと歯応えがバランスよく、旨みも強い。

今回の鮑がバターソースでなかったので、若干物足りなさもあったが、次の伊勢海老のソースは海老の旨みを煮詰めたバターソースであった。
目の前で見事に焼き上げられた伊勢海老のプリプリとした食感とバターソースが非常に旨い。
バケットをお代わりして、ソースも全て完食してしまった。

いよいよメインのステーキへ。
今回もうかい牛から特選うかい牛に変更してもらったが、この特選うかい牛のサーロインが実に素晴らしい。
見事な手つきで焼き上げられていくサーロインに目は釘付けだ。
そして、このサーロインが本当に旨かった。
Meatの肉質や熟成具合を毎日舌で確認しているというマエストロの料理人に焼き加減を任せて欲しいと言われていたが、この焼き加減が実に素晴らしい。
旨みが詰まった一切れ一切れを噛み締めるたびに、至福の瞬間を味わう事ができた。


極上サーロインに満足した後、松茸ご飯と先ほどの伊勢海老のお頭を使ったお味噌汁も本当に旨い。
最後のデザートを食べながら、今回の食事に大満足すると共に、やはり担当してくれる料理人の重要度を再認識した。
さすがにマエストロと言うだけあって、素晴らしい時間を過ごせた。
早くも次回のうかい亭が楽しみで仕方ない。