No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年1月6日 西洋料理 島


ヒレだけでなくロースも抜群に旨かったり、炉窯で肉を回転させながら焼いたりと、“祇園ゆたか”の流れをくむステーキ屋の中でも特異な存在なのが八重洲にある”島”。
昨年末久しぶりに急に行きたくなって、何度も予約をしようとしたのだが、ことごとく満席で入ることが出来なかった。
やっと行けたのが新年になってからだったが、待ち続けた期間に相応しい満足度の高いステーキが待っていた。
前菜はいつもの牛肉系を中心に、初めてスモークサーモンを食べてみたが、やはりステーキの老舗のスモークサーモンは旨い。
メインのステーキはヒレとロース。

ヒレは、“ゆたか”や”かわむら”に比べると火入れの繊細さは感じにくいが、逆に肉そのものの旨みはダイレクトに舌に届く。
柔らかいだけでなく味の濃さが際立った旨さ。

“ゆたか”系では珍しく”島”はロースもオススメなのだが、噛むほどに溢れる赤身の旨みが広がり、赤身好きにこそ食べてもらいたい抜群のクオリティ。

嬉しそうに料理をする大島さん、笑顔でお客さんに接するマダム、手際よく大島さんをサポートするスタッフ達で作り上げられる”島”の空気は、その料理と同じように最上級のものだ。