No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年11月7日 ゆうじ

今まで何度も訪問している”ゆうじ”だが、今回は常連さんに連れて行ってもらって初めての『お任せ』である。
レバ刺しは甘みもそれほど感じず、普通といったところだろう。

センマイ刺しは歯応えが素晴らしく旨い。

モツ煮はモツ自体も旨いが、汁にモツの旨みがしっかりでており飲み干してしまう。

ヒレのユッケは塩味のお店が多いが、個人的にはタレで食べた方が旨いのではないか、と思っていたが、”ゆうじ”ではタレで出てきた。
これが予想通りというか、予想以上に旨い。
火を通さない生のヒレだと、塩では味がぼやけてしまう印象であったが、タレではしっかりと旨みが感じられた。

訪問するたびに注文していたハツ刺しはタタキででてきた。
刺身と同じタレで、このタレが相変わらず旨いし、ハツ自体も臭みもなく非常に旨い。

塩ホルモン盛合せは、豚タン、牛タン、食道、脂ハツ、すい臓、ハツモト、ヤン、ミノサンド、ギアラ、ミノ、シマチョウと全11種類。
豚タンは私にとって幼い頃から食べてきた郷愁の味。
懐かしさと一緒に旨みを噛み締める。
牛タンはタン元であったが、薄切りの為、旨みが感じにくいのがちょっと残念。
食道は初めて食べたが、噛む毎に内臓とは思えない旨みがあって気に入ってしまった。
こういった普段自分では注文しない当たりに出会えるのも『お任せ』の良いところだろう。
脂ハツは脂がブクブクいうまで、脂部分にじっくりと火を入れる。
レアのハツとしっかりと火が入って甘みのある脂の組み合わせが素晴らしい。
すい臓も初めて食べた部位だが、口の中にジュワーと広がる旨みに驚いた。
これは旨い。
ハツモトはコリコリした食感が良いが、まあ普通だろう。
ヤン、ミノサンド、ギアラ、ミノも普通に旨い。
シマチョウは皮部分の歯切れの良さが素晴らしく、他のお店とは一線を画すだろう。
実はこのシマチョウの焼き方で最近悩んでいる。
一般的に言われているシマチョウの焼き方は、皮側からしっかりと焼き、最後に脂側を好みまで焼いて落とす方法ではないだろうか。
ところが、お店の方が焼いてくれて、シマチョウが特に旨い傳々、名門、虎に穴は脂側を先にしっかりと焼き、皮側はサッと炙る程度か全く焼かないのだ。
状態の良いシマチョウは皮側をしっかり焼かなくても歯切れがよく、逆に状態の悪いシマチョウはしっかり皮側に火を入れないと歯切れが悪いのだろうか。
ホルモンの焼き方は奥が深い。

サラダで小休止した後はタレの正肉盛合せで、シンタマ、ヒレミスジ、サーロイン、イチボ、ザブトン。
サシがほとんど入っていないシンタマは綺麗なあずき色。
しっかりと熟成されたシンタマは芳醇で旨みがしっかりとしている。
小振りなヒレはジューシーさが強い不思議な感じがする。
かなり旨いヒレだったので、一切れをもう少し大きくして欲しいものだ。
ミスジはジャンボ系より若干厚切りだが、ほど良く熟成されており、柔らかさと旨みが見事に共存している。
サーロインには正直かなり驚いた。
しっかり入ったサシから、若干の脂っこさを想像していたのだが、口の中に脂が残ることもなく、さっぱりと食べられる。
ポピュラーな部位だが、これほど旨いサーロインは非常に少ない。
今回文句なしでNo1だったのがイチボ。
赤身の旨みが強くて、脂も甘い。
こんな旨いイチボは久しぶりに食べた。
ザブトンはちょっと見た目の悪いカット。
旨いことは旨いが、やはりジャンボやよろにくと比べてしまうと太刀打ちできない。

〆はカレーに杏仁豆腐で大満足であった。
『お任せ』の印象としては、
・ホルモンは通常の単品注文とそれほど差は感じない
・正肉はほとんど初めて食べたが、かなりレベルが高く、ホルモンの印象を消し去るパワーがある
・今回は特別かもしれないがコースが終わるまで時間がかかりすぎて(4時間半)、ちょときついかもしれない
旨い焼肉を食べる為には、最終的には”良いお店の常連になる”ことだと思うので、今回『お任せ』をお願いしてくれた方には大変感謝である。
ありがとうございました、また誘ってください(笑)