No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年12月10日 ゆうじ


何度行っても、どれだけ食べても飽きない肉料理。
素材に感謝し、素材を昇華させるための日々の仕事。
東京一のホルモン料理はこの日も健在であった。
(モツ煮込み)

小鉢の前菜は"ゆうじ"を語る上で欠かせない存在。
ハツにはシソ、ハラミには塩昆布など、ちょっとした仕事が素材の味を引き立てているのがよく分かる。
(ハツ刺し)

(ハラミ刺し)

(センマイ刺し)

(ホルモンの素揚げ)

個人的にフワは特別思い入れのある部位ではなかったのだが、この照り焼きで概念が一気に変わった。

レバニラは、レバ刺しが食べれなくなって涙を流しているレバ好きに食べてもらいたい。
単独だと甘すぎると感じるタレが、最高のレバ料理を教えてくれる。

九条ネギと一緒に食べるハネシタは食感と香りが際立ち、黒毛和牛のサシの純度が活きる。


忘れてはいけないのが、"ゆうじ"はホルモン焼き屋さんであるということ。
その真骨頂はホルモン盛り合わせ。
丁寧な仕事が施されたホルモンはそれぞれの食感が生き生きとし、旨みが舌の上を走る。

(ハツ)

(シマチョウ)

(ミノ)

(ギアラ)

(ヤン)

(コリコリ)

多彩なお任せコースではタン元を贅沢に使ったしゃぶしゃぶも。
出汁を潜ることでタン元に滋味深さが加わり、野性味のあるタンの角を丸めてくれる。


〆は先ほどのしゃぶしゃぶの出汁でラーメンまで。
まろやかで香り豊かなスープにはタンの旨みがしっかりと出ていて最高の仕上がり。

何かが違う。
"ゆうじ"は根本的に何かが違うのだ。
今夜も圧倒的な満足度に酔いしれる。